Ordinary Day 花を育てるなんて気持は、理解できなかった。 けれど、いまは。ナミさんがこの樹にかける愛情はこの樹にだけじゃなく、自分のなかの思い出にも もう一度手間と愛情をかけているのだとわかるから、そんな気持も俺の中に増えた。 それを目にする度に何となくほっとする。まわりのことを全部わすれて、ただ単に「自分」に戻っている時間が あるのは良いことだと思うから。 「ありがとっ」 ごそっと麦わらが樹のてっぺんから覗いた。 「よおおおちゃかぁああぁーーーー」 「・・・・俺はてめえの言ってることがわかるのが怖ぇえよ。そうだよ、さっさと降りてきやがれ」 背中にカゴしょったルフィが落下してきた。 「花がら摘みってのしてたんだぜー」 「お。感心。ミカンの皮が混ざってないのな」 「だってよナミのやつー。1個くったらすげぇ殴んだぜー、」 とかいいつつもげらげら笑い。いくらでも食ってやるっとか物騒な宣言をかます。 「なんだ、やぁっぱおまえいいヤツだなぁーーっ」 「だーから最初ッからそう言ってるじゃないのッ」ぎゃあぎゃあ始まったのをみていると。こっちまで何だか口許が緩んで来るんだよな。 言い残して階段を降り。 ま、刀で素振りしてるわけじゃねえから、ちっとはちょっかいだしていいよな? 前しか見えねえクソアホのくせに。 とん。と 裸の肩に後ろから踵を乗せた。 足首を捕まれたまま、こっちまでデッキに転がされてた。 うーむ、不覚。つーかワザトだけど。 加減しやがれ、この俺様の繊細な御手をだな、てめえはいっつもそうやって・・・・・ イイ具合のラインのあご、伝って。ちょうどおれの首のあたり 「―――あァ?」 ぐ、とヤツの片眉が引き上げられる。 無理矢理にカラダを反らせて、胸に伝うのを舌先で舐め取った。 低い声が耳をくすぐって。 オマエってば言ってることと表情がバラバラなんだよ、ほんっとバカだね。 やっと緩められた指から手首を抜いて肩に添わせた。 見回り完了。上等じゃん、本日も。 「んーー?どしたぁ、ケンカか?」 ルフィがぴょこっとナミの後ろから顔をだす。 まさかあんなところで理性ふっ飛ばさないわよね、いくらバカでも。と願いつつ。 「ラウンジ行きましょうよ、お茶のしたくできてるはずだし」 にこりと笑いかけ。 「よく手伝いしてくれたから特別にミカン3個持ってっていいわよ」 「うしっ」 ひゃはははーっと盛大に笑い声があがり。 ベタ惚れバカ二人組。なんか、ヤな日常ですね(笑)。1万ヒット御礼。ご笑納くださいませ。きゃあこんなのが?? でも愛は詰め込んでますっ。ぐぇっとくるくらいのあまっぷりでいかせていただきました。次こそはカッコよさ目の ご奉納いたしたい所存です。野望は大きく!!(毎回言ってますね。) |