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 Rowan the Cat’s Life * ぽにゃサンジの一日(5)
 『You bring me life』
 
 
 
 名前を呼ばれるのが好きだ。
 あの低く甘い声に。
 からかう様に、甘えるように、呼び戻すようなゾロの声。
 
 だから、いつも。
 くらくらと眩暈のように白んだ頭をどうにかやり過ごして。
 潤んで真っ直ぐには見れないとわかっていても。
 目を開いて、見上げて。
 煌くグリーンアイズが、じっと見下ろしてきているのを見つけて。
 
 ふわ、と。愛されて重たくなった四肢が、その一瞬酷く軽くなる。
 快楽に浸っていた身体を、愛情が一瞬で覆い尽くしていく。
 波のように、また快楽がひた戻り。
 それは津波のように、さらに大きくて深いものになっていて。
 
 死んでしまいそうに感じて、震えが爪先まで走る。
 きっと酷く声を上げてしまっているのだろう、強い腕に抱き締められて。
 また、優しく名前を呼ばれて。
 奥深くに灼熱を感じて。
 腕を伸ばして、縋って。
 
 齎される熱波に、一度、死んで。
 抱き締める腕と、優しい声と、降らされる口付けに。
 生き返って。
 生まれ直して。
 
 ゾロに愛される度に、そうしてオレは命を貰う。
 ゾロを愛するための、新しい命を。
 
 
 
 
 (*ぽにゃさんです。いかにも、つうか、まんま、つうか。ぽにゃさんです。とろとろに蕩かされて、頭の中までふにゃふにゃになっちゃった模様。良き事哉。幸せでしょーがないのねー、と笑ってやってくださいナv)
 
 
 
 
 
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