「愛してるよ」
ベッドに横たえながら囁く。
蒼、そらされないまま、またふわりと微笑が刻まれていた。
そのまま覆いかぶさって、そうっと口付ける。
先ほど口付けたせいで火照ってぽてりとした唇を。
する、とサンジの腕が上がり、背中に回されるのを感じる。
濡れた跡がシーツに重く残っている。
「My love for you is endless」
オマエに向かう愛情には果てがない。
底の見えない深さに苦笑する。
そうっと湿った金の髪を掻き上げてやり、こつ、と額を合わせる。
「I'm scared、」
こわいんだよ…?と。甘く囁いてくる唇をまた啄ばむ。
「なぜ?」
濡れた肌をそうっと手で辿る。
肩口から降りて、脇腹からヒップラインまで。
「どんどん、ね、」
ふ、とサンジが息を零していた。
その吐息を奪うように啄ばんで、そろそろとサンジの脚を掌で辿る。
「…どんどん?」
先を促す。
「底が―――見えなくなってくる、貪婪になって」
きゅう、と回された腕に力が込められる。
「愛情にも、なにもかも……」
「充たし続けるから、安心してろ」
微笑んで、鼻先を合わせる。
「信じてる、」
「あァ」
ふにゃん、と笑ったサンジの頬に口付ける。
「じぶんがこんなに我侭だなんて、しらなかった」
する、と脚を抱き上げながら、耳の横に口付ける。
背中にく、と指先が埋められる感触に笑う。
「オマエに求められることはオレの喜びだよ、」
それが我侭だというのなら、いくらでも我侭になっちまえよ。
「オマエを愛することができるのは、なんて幸福なんだろうな」
「ゾロ……?」
蕩けた蒼に目線を合わせる。
する、と頬を擦りあわされる。
「おれに渇いたおまえのカオみせて、」
吐息混じりに囁かれ、口端を引き上げて蒼を覗き込む。
「餓えた面してるダロ、」
笑って下腹部をゆっくりと擦り合わせる。
ゆっくりと瞬いていたサンジが、
「―――も、っと」
と強請っていた。
く、と更に擦り合わせる。
サンジの喉が、こく、と上下していた。
ふわ、とサンジの肌が熱を上げていた。
「オマエを喰わせてくれ」
口端を引き上げ、目を覗き込む。
「―――それがおれの、望み」
僅かに蒼が細められ。
「喰って、牙を埋めて、奥まで―――」
蜜が滴るような声ごと口付けて味わう。
きつく口内を弄りながら、濡れた下半身を緩く擦り合わせる。
答えは最初から出ている。
―――嫌、と言うはずがない。
声が漏れていくのを耳で捕らえながら、口付けを解き。
絡まされた足に構わず、そうっと上体を擡げる。
ゆら、と蕩けた蒼が見上げてき、笑いかける。
「愛し合おうな、」
とん、と啄ばんでから、身体をずらし落としていく。
腕が伸ばされて、背中に当たる。
頤に口付けてから、喉元を吸い上げる。
サンジが零す甘い吐息混じりの声を聞きながら思う。
果てのない愛しさの総てを分かち合おう、と。
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