サイドランプだけ着けて置いたベッドルーム。
軟からなオレンジの空間に照らされた場所に、柔らかく蕩けてゴキゲンな恋人を連れ込んだ。
マスターベッドルーム、エリィが占領していない方。
深いオレンジのベッドカヴァを退かして、柔らかなリネンの上にサンジを下ろした。
そのまま何度か軽く唇を合わせて。
また深く重ねる。
掌は熱くなった肌の上を彷徨わせる。
ゆっくりと閉じていったブルゥが潤んでいたのを記憶している。
アルコールが抜け切らない舌を吸い上げて深く絡め。
ひく、と小さく揺れた肩を掌で辿る。
早くなった鼓動を刻む心臓の上に掌を置いた。
く、と喉奥で笑う。
かわいいなァ、オマエ?
する、と足が片方、膝立ちになっていた足に絡まってきた。
優しく舌を噛んでから口付けを解いて、そのまま首筋へと移動する。
指先で小さな胸の飾りを撫でた。
「…っん、」
外気に反応して小さく飛び出ていたソレを指の間に挟む。
きゅう、と背中が僅かにリネンを滑っていた。
かぷ、と首筋に軽く牙を立てて、甘く吸い上げる。
ぺろりと舌で痕を舐め、そのまま濡れた痕を残しながら鎖骨まで辿り落ちる。
「―――っあ…」
「Ready to take off already?」
もうイッちまいそう?と囁きかけながら、窪みをぺろりと舐める。
くう、とサンジの指先がシャツ越しに背中に埋められる。
「ふ、ぅ…っ」
きくん、と脚が揺れていた。
指先で軽く小さな尖りを捏ねる。
潤んだブルゥが覗いて、目を細め、片眉を引き上げる。
快楽が渦巻いているのが目の中に見える。
火照った身体は鮮やかに色づき、どこか甘い匂いを放っている。
「だ、めみた―――…」
「まだ足りない?」
掠れて消えた語尾。
くくっと喉奥で笑って頬に口付ける。
「それとももう保たない?」
軽く指先で胸の飾りを弾いた。
「あ、」
きゅう、と身体が強張り、快楽から逃れようと身体を横に向けようとしていた。
「Baby?」
からかい混じりに呼ぶ。
「も、だめ、」
蕩けた声が答えてきた。
「いきそ…、」
掠れた小さな声に小さく笑う。
頬が鮮やかに染まっていた。
「手、貸せ」
潤んだ瞳で見上げてくるサンジに、にぃ、と笑う。
ひらひら、と手を目の前で動かせば、サンジの手が持ち上げられていた。
その手を取って、そのままサンジの中心部を握りこむ。
「んぁ、ん」
「あっちぃな、」
耳元を軽く食んで囁く。
きゅ、きゅ、と軽くサンジの手ごと上下させれば、びくう、と身体を跳ねさせていた。
頬から肩までとは言わず、全身が赤く染まっていた。
「ん?」
にこりと笑ってみせる。
「ぉ、ろ―――、」
熱い吐息、アルコールの影響ではないのは明白だけどな。
きゅ、きゅ、とリズミカルに手を動かさせる。
濡れたのが解らないのが残念だけどな。
「んぁ、あ、ア…っ、」
潤んで溶け出しそうなブルゥに笑いかける。
「飛んじまいな、」
きゅ、と強めに扱き上げる。
「あ、っ」
ひくん、と跳ねたサンジがさあっと全身に血を巡らせて。
小さな手では抑え切れなかった体液が手の中に零れ出てきた。
反った喉元に軽く口付ける。
「いいコだな、」
ぴく、とサンジが震えていた。
そのまま手は離さずに軽く上下させる。
「ひァ、っ」
喉元を辿って、胸の窪みに沿って舐め上げる。
酷く上下している胸の上を唇でなぞり。
小さな飾りをぺろりと舌で掘りあげる。
衣擦れの音がして。
サンジの脚が引きあがっていった。
閉じないように両脚の間に身体を入れておく。
「あ、っぁん」
背中が浮いていた。
きれいなアーチを描いているのだろう。
く、と唇で尖りをキツク挟み。それからサンジにもう片足も上げろ、と促す。
一心に合わされていたブルゥが今にも涙を零しそうなまでに潤んでいた。
それでも脚は引きあがっていき。
きゅ、とちいさな飾りを吸い上げながら、濡れた手を下ろしていく。
「ん、ぁ」
熱を持った袋を軽く揉み解してから、伝い落ちた体液に濡れた狭間へと指を下ろしていく。
小さな入口にそうっと指を押し当てれば、ひく、とそれが収縮し。
サンジがこくん、と息を呑んでいた。
「ぞ、ぉろ、」
愛しているんだ、と告げてくる声に、きゅう、と尖りを吸い上げて返事の代わりにする。
「繋いで、おれのこと、」
色を乗せた声。
返事代わりにそうっと襞を指で押し撫でる。
あつい吐息が零される音を聴く。
くう、とサンジの腕が背中を滑っていった。
トントン、とノックしてから、そうっと指先で揉み解す。
サンジの指はシャツを掴む力がないのか、するすると背中を辿り落ちていくばかりだ。
「っく、ん、」
身体をずらして、脇腹を軽く吸い上げる。
指先をほんの僅か、緩んだ隙に差し込んだ。
く、と締め付けられる。
肋骨のラインに沿って唇を這わせながら、揉むように襞を解す。
浅く深くサンジが息を零していた。
「No need to hurry,」
受け入れようと懸命になっているサンジに、急ぐことはないぞと囁く。
サンジが首を横に振っていた。
リネンに重い髪が散らされる音がする。
「きて、ほし…も、」
小さな声が告げてきて、返事の代わりに腰骨の上を軽く噛んだ。
もう少ししたらな、コネコチャン。
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