『猫遊戯』
本日のロサンジェルスもお日柄宜しく、大猫王子の御機嫌も宜しく、狼なダーリンズは善からぬお仕事をしに出かけていき、ベベなサンジはおにーさまに遊ばれる準備万端でございます。
麗しい猫兄弟はお昼を食べ終え、西の狼さんのお屋敷にあるプールでのんびりと泳いだ後、セトちゃんお気に入りの美容師さんのところまでベベの運転で出かけていって、わざわざお店を貸切状態にして髪の毛を綺麗に整えて貰いました。(その間ボディガードさんたちは、こっそりとお店の外で警戒してました)。
それからのんびり二人で帰ってきて。さあ、王子のお遊び開始です。
せ>「じゃじゃーん」
さ>「は!?」
せ>「ミクーリャせんせのところのふくー」
さ>「あ、この間の」
せ>「ロンドンで買ってきた。せっかく髪も整えてもらったことだし、ここは一丁遊ばなきゃダメだろう!」
さ>「…なんか生き生きしてるね、セト」
せ>「解る?ふふふ、きっと似合うよ」
さ>「今日はカジュアル?」
せ>「カジュアル。はい、オマエ、これとこれとこれな。靴はこっち。アクセはオニーチャンのコレクションの中から掘り出そう」
セトちゃんぷろでゅーす第二弾だぜこんにゃろめ!(意味不明)
ヘイ、トップ。黒地にラメが全体に入った、背中も前も緩いVラインの入ったサマーセータです。丈は短め、でも袖はちょっぴり長め。太めの縁が入ったちょっぴりギャル系服(ToMiKのコンセプトがそうだから<笑)。
さ>「…どっち前?」
せ>「ラベルが無い方。ほら、こうやって着るんだよ」
セトちゃんは、同じトップですが色は真っ白でラメ無しです。片方の肩に緩く掛かって、反対側は剥き出し。鎖骨も背中も結構丸出し。オンナノコが着たら胸の谷間を見せびらかせられるような、そんなデザインです。肩凝りさんには向かない服。
せ>「で、こっち、黒いレザーがオマエの。オレはデニム」
さ>「えー、革ぁ?」
せ>「上等なラム革だから、穿き心地は悪くないよ」
さ>「セトも持ってるの、」
せ>「うン。センセのデザイン好きなんだよ。センセも好きだけど」
さ>「ふーん……うあ、すっごい腰下で穿くんだね、コレ」
せ>「しゃがむとケツの割れ目が覗くから外行く時は気をつけるんだよ」
さ>「外行く時は穿かない。ベルトないの?」
せ>「革のボトムスにベルトはいらないだろーが」
さ>「うー、落ち着かないなあ」
へい。ボトムス。ベベのは黒いラム革のやわらかーいローライズ。腰骨半分くらい出てます。ぴったりフィットのブーツカット。長い脚が余計長く見えます。そして細い腰がバレバレ。
でもって王子。セトちゃんのは白デニムのローライズ、同じブーツカット。ただしベルトするけどネ。濃淡のある豹柄のフェイクファーの、金の鋲が縁にずらーっと並んでいて、穴が端から端まで空けてある一品。バックルは豹が彫られた金の大き目のもの。ちなみにデニムの裾には、薊の刺繍が入ってます。(だってセンセのデザインだしー<笑)
せ>「でもってブーツ。底が分厚いヒールのヤツな」
さ>「編み上げるの面倒……あ、横にジッパーついてる。うーわ、ソールのサイドにまでデザインが掘られてる」
せ>「センセのデザインって細かくて好き。ちなみにそれも本革だよ」
さ>「セトのは?」
せ>「オレのは白のちょいヒール入ったブーツ」
脹脛まである編み上げブーツ、両方ちょっぴり厚底で、3センチくらいのヒールです。男女兼用デザインですな。二人とも、穿いて漸く180ダネ。かわいいぞ。でもって足が更に長いぞ。(あ、靴下はふつーのヤツ穿いてるのね>笑)
さ>「あ。なんか見える世界がちょっぴり違うね」
せ>「……そういうコメントが先に来るか」
王子、笑っておりますな。でもすらんと背が長くって、二人揃ってせくしーな美人です。(笑)
せ>「でもってアクセサリ、と。オマエは相変わらずシルヴァ向きだね」
さ>「このきらきらのトップスならゴールドじゃ合わないでしょ」
せ>「まあな。ほら、好きなの付けていきな。―――こっちの革のチョーカとか、ゴテゴテのネックレスとかいいだろ」
さ>「こんなにいらないよう」
せ>「ダメ。ほら、腕にもじゃらじゃら付けちゃえ。指輪もいる?つうかシナサイ。親指用とかもあるよ?」
さ>「あ、自分で作ったのもあるんだ。セトにもあげようか?」
せ>「オレ?貰ったのあるし」
さ>「ふぅん、そっか……って。結婚したの?」
せ>「気持ち的にはとっくに」
べべってば、ぽんっと手を打って納得のご様子。
さ>「紙切れ一枚だものね」
せ>「どこに提出する必要もないからね。出したいならシャーリィとエディのところ、あとはおじさま(謎パパ<笑)のところに出せばいいんじゃね?」
さ>「ゾロがきっと嫌だって言うよ」
せ>「だったらオレが預かっていようか?」
さ>「……んー」
ちょっと考えてますな。
さ>「別にいいや。おんなじようなものだし」
せ>「そ?記念に書いて額縁に入れて自宅に飾っておくのも手だよ?」
さ>「そんなことしなくても、オレはゾロのだし」
せ>「そんなことないよ!」
さ>「へ?」
せ>「オレのベイビでもあるじゃん」
さ>「……あははははははははは!兄貴ってば!!」
せ>「そこ、笑うところじゃないんだけど」
さ>「んん、ごめんー」
うにゃん、とべべが懐いて。王子が頭なでなでってしてます。
さてそんなことを言い合っている間に、べべはすっかりちょっぴりハードロック系にシルヴァと革のアクセサリで両腕と両手と首周りを飾られ。(イヤリングはなし)
王子はいつものダーリンからの贈り物な指輪とブレス、それにネックレスだけというシンプルな着こなしで出来上がり。(やっぱりイヤリングはなし)
さ>「今日はメイクはないよね?アレ、嫌いなんだけど」
せ>「無いよ。髪もそのままだし」
二人で鏡をチェックです。(そりゃでかい姿見がありますがな)
さ>「んー…なんか、オンナノコっぽい?」
せ>「服がギャル系なんだってば。外で着るとゲイって言われるだろうね、これで化粧してたら」
さ>「なんか首元がすーすーする」
せ>「そこがポイントなんだってば」
しばしの間、べべ、考え込みます。
セトちゃんは、使わなかったアクセサリ類を仕舞ってたりします。
さ>「……わかった!」
せ>「はン?」
さ>「首筋曝してる理由!」
せ>「はァん?」
さ>「服着たままでもとろーんってなれるようにだ!」
せ>「はぁあ?」
ベイビちゃんったら何を言い出すのかね、とか期待している王子に向かって、どこか自信満々にべべが言います。
さ>「だっていつでも噛めるように、ってことでしょ?」
もちろんセトちゃんが大笑いしたこと請け合い。前に交わした会話を思い出して更に大爆笑。
この後セットで帰宅しただーりんずに、それぞれ首筋を噛まれたかどうかは―――狼さんたちに訊いてネv
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