A Note II
あとがき。
Your Love Is King − あとがき。 そもそもことの起こりは。 新春スペの番外で、書いちゃった・やっちゃったシリアス系シャンクスの。ちらっと思いついた裏設定が発端でした。 カレ(パラレルで好き放題遊ばせていただいてます)の母親は、破綻したそれでも壮絶にキレイな女だったろうな、とこれは頭の中にずっとありまして。マトモな女のはずが無い、なぜかそう思い込んでおりました。 そして番外ではシャンクス当人が「淫売」扱いの発言をいたしておりました。コトバの端々に苦い思いとやるせなさが出ておりました。自分の映し鏡?ただそれは時間が過ぎたから言える言葉であって、リアルタイムではどうだったんだろう、と。書き手(イタコか)はそのとき思いました。1月の真夜中に。 そこで、イキナリ。じわじわじわっと、うううん、書きたいかもこっちの(裏)設定使ってちょとシリアスなこのヒトたち書きたいかも、とかくも根強く願望が残ってしまったのです。彼らがどうやって出会って時間が流れていくのか。書きたいなあ、と。イメージがどんどん先に浮かんでしまったもので。そして時を同じくして、あー私ってばシャンクス大好きなんだよ、と今更ながら「自覚」したのもこの頃。でも、シャンクスは「ピン」で単品で、好きなんです、基本的に。 そしてこの書き手にいたっては自分の書くベックマン氏には、まあ非情にニュートラルでして。本当に、徹底してサブ・キャラのヒト。(驚くほどに)だから、このオハナシを書きたいと切に思ったのは、身のうちに溺れるほどの愛情を深く深く持っているれむだーりん宅の帝王様(ああ、そうさ私はこのキャラに心底惚れ込んでおります…)を借りてくることができたからに他ならず。 ひとえに16歳設定なんてベックマン氏(愛称「べっくん」命名2号)を捏造する許可をいただけたから、なのでした。ねえねえ少年ベンベン(この言い方も大概でしたね)書きたいかも。書いていいかな?との無謀な願いを「もちろんだよぅ」と快諾してくれて、だーりんありがとvv そして、堂々のオリジナル・キャラクタ、「アンジェ」ですが。 最後の派手に死んでしまうシーンだけ、5月に書きまして。今回の「すぺさる」首謀者のれむだーりん、モエダーリンには先にお披露目しておりました。「これ、(ウチの)シャンのママンだよ?」ってなもので。そんなシーンで紹介するな?いえ、カノジョの亡くなり方が何よりこのヒトを表わしていたかな、と。いまになって思います。いかがでしょう? そして実は、ここだけの話、「赤い方の羽根」をまだシャンクス、持っているんです。このあたりの顛末は、いずれまた? 壊れたベイビイで終わっておりますが、実はまだまだ行きます14歳。 オーブンにアタマをつっこむどころか、焼却炉の奥に引き篭もるイキオイで。べっくん、トンでもないもの拾っちゃったね。大凶星だよ。 「拾われた」くせに、「おれが拾った」とオトナになっても断固として言い張るようなシャンクスですが。ううん、帝王様、報われてる?プラス・マイナス・ゼロ?―――うう、ゴメン。 そして、タイトルは。実は3通りアイデアがありました。そこで、こころの共著者、れむだーりんにドレがいいかしらとご相談。即決でした。このお話をかいている最中、やはりSadeはよく聴いておりました。 愛で、心に王冠を授ける、穏かな海のようでいてその実計り知れないほど想いは深いです。そしてその愛情は決して押し付けられることなく、代償も求めず、ただ「そこに在る」、気がついたら足元はすべて水面に覆われているような。そんな愛情をひたすらに向けられてしまったら。 性悪ネコも、覚悟決めて○ッチになるしかないでしょう。(シャン=○ッチ、っていうのはどうしようもなく自分の中で出来上がっていて。揺るがないなぁ)ガンバレよ?14歳。 書き上げて、お話のお届けは件の14歳にさせたのですが。「武藤?こんちは、」とだーりん宅を大人しくノックしたまではいいけれど。オトナの帝王様見ちゃった性悪ネコは。声も出せずに肩に爪たてて縋って(ぶら下がって?>苦笑)いるような有様で。肩にカオ埋めて精一杯ぎゅう、としがみついておりました。 あーもー。帝王様、甘やかしてやってください。なにやらイッパイイッパイこのベイビイは我慢しているらしいので。せめてもう少しはね? そしてれむだーりん、べっくんを貸してくれてどうもありがとうv 予想以上にクールな少年でした。やっぱ、カレじゃないとね、私の大事なベイビイは(笑)任せられないです。 |
おいで、おいで。この腕の中。眠りの森に、誘うから。 目を閉じて、じっとして。大丈夫、ずっと側にいる。 置き去りになんか、しないから。眠りの森に、行っておいで。 夢なんか、見なくていい。楽しい夢は、哀しくなるから。 だから、おいで。この腕の中。心配することはなにもないよ。 さぁ、目を閉じて、じっとして。大丈夫、ずっと抱いているから。 側に、ずっといるから。 「"Your Love Is King"に寄せるあとがき、というよりはコメント ―題して"Sleep Softly"」 二矢しゃんと、二矢しゃんの超お気に入り(大笑)の帝王ベックマン氏が、いつシャンクスと出会い、いかに彼が惹かれ、いかに極めあう関係に陥ったか、という話をしたのは、たしかお正月が過ぎて直ぐくらいでした。(そう、1月だったわよねぇ、だぁりん?) このドラッグ性ヘヴンに片足を突っ込んでいた性悪猫シャンクスを拾ったのは、まだハイスクールに通ってた16歳のベックマン、愛称「べっくん」(命名2号・笑)。カーマイン・レッドに捕らわれて。苦労人人生まっしぐら、です。 「宝石はアナタよ、シャンクス?」と冒頭、読みながら思いました。べっくんにとっては、きっと"ホープ・ダイアモンド"ばりの、キレイで問題の多い宝石。でも、ね?帝王様は仰いましたとも。「オレが、あの人を、置いていきたくはないんだ」と。何度も放り出そうと思ったことはあっても、どうしても手放したくないのよねぇ。ああ、その辺りの足掻きは、まぁそのうち、かしら、だぁりん?(笑)(笑) ここのべっくんは、「スターダスト」シリーズにおけるエースのようなもので。拙宅の帝王の若いのを、二矢しゃんに託しました。妙に老成したガキ、オトナ未満のオトコ未満。オスにならずにオトコを目指そうとしている、クールな少年、べっくん。アンジェの「情夫(オトコ)」では決してないけれど、眉を跳ね上げ冷めた目で。「キレイでロクでもなくて壊れた生まれついての極上のオンナ」を、戸惑いも無く抱いたのでしょう。 アンジェは。「自分に狂わない」べっくんを、甚く気に入っていた模様。余計なことは何も言わない、彼女のベイビィを大切にする。コドモのクセに、髪を一房、もしくは長くて細い指を掬い上げて、やわらかな口付けを落とすような"愛し方"をするべっくんを、彼女はどんな思いで腕に招いていたのかしらね? アンジェ。ほんとうにどうしようもない女性(ヒト)だけれど。いまでも毎年、彼女の命日には墓地に足を運ぶベックマンです。「今でも愛しているよ」とニガワライとともに仰いますが。そうねえ、忘れられないわよねえ、べっくん。(笑) そして!ステキな性悪猫シャンクス!小奇麗で、どうしようもない、寂しがりやのクセにそれに気付いてないコドモ。母子揃って、どうしようもなく周りを惑わし、狂わす存在ですが。愛しくて仕方が無いですねぇ…。まだビッ○に昇格してないベイビィですが。べっくんが惹かれたのは、ショウガナイよね?だってこんなにキレイなんだもの。見かけじゃなくて、存在が。べっくんが帝王に昇格しちゃうのもショウガイナイよねぇ。それくらいにならないと、ね?(笑) タイトルは、もちろんSadeの"Your Love Is King"の曲から。 アナタの愛は最高のもの、心で王冠を授けるわ。アナタの愛は最高のもの、放すことのない。 アナタのキスが忘れられない、ワタシの総てに触れていくの。 ワタシの魂を歌わせて、ワタシの本心を剥き出していく。もっと欲しいと叫ばせて…。 べっくんが、"キング"を通り越して"帝王"に君臨するまで、まだまだ年期が必要だけど。頑張れべっくん。ハハは応援してるヨ?(笑) そして実は皆様の知らないところではトンデモなくロクデナシなべっくんに見初められちゃったベイビィ。…むしろ、シャンクスの方が大変なのかもしれない。あんな想いを寄せられちゃったら。○ッチになるしかないじゃんねぇ?(苦笑)ああもう…ライフ・ラインはいつでもオープンにしておくから。息抜きにおいでね。(笑) "Your Love Is King"は。二矢しゃんのテイストがぎゅうっと詰まった一作だと、読みながら思いました。読み始めて、すう、と引き込まれていきました。二矢しゃん、オイラはやっぱりだぁりんのファンだよう。それ以上に言葉はないです。ステキな「幼年編」をありがとう。アンジェも、ベイビィも、べっくんも。とても愛しく思います。そして、第1部終了ってことは…ふふふv期待しちゃうわよん? でもって。べっくんから帝王に昇格したベックマン氏は。ふぅ、と一つ息を吐いて。ニガワライを僅かに刻み。「おいで」とベイビィを抱き上げて、寝かせに行ってしまいました。かの性悪猫に彼があげたいものは、今も昔も、ただ一つ。冒頭の詩が、答えです。もちろん、言葉にすることはありませんが、沢山のキスを代わりに落とすでしょう。ヤツの甘え倒しっぷりは、だぁりんの知っての通りで。(笑) 寝室のドアを閉め様、だぁりんに「アリガトウ」と、柔らかな笑みを残していきました。言葉が少ないのは、今も一緒ね、帝王。(笑)でも今のスマイルは、希少なヤツよ?他3人にしか見せたことのない笑みだったわよ?(笑)それでヤツの無愛想っぷりをカンベンしてやってください。(笑) お疲れ様でしたv いましばらくは、ベイビィも、だぁりんも。 Sleep softly。 |