…ふン?
嫌がるかと思ってたけど…なぁ?
「でも、ずと、」
少しずつ弾力を帯びてきたものを吸い上げる。
「ン?」
「おれ、目、あけね…」
「ダメ。オマエに見せるために行きてェんだから」
ぺろり、と柔らかなエラに舌を這わせる。
「―――ゃ、」
小さい声でゴネながら、サンジがひく、と背中を浮かせてリネンを擦った。
「見てみろよ、オレがオマエのこと、今みてーな時は問答無用で信用できるって言った意味、解るから」
くう、と辿り落ちて、張り出した袋を口に含む。
柔らかな毛を舌で掻き混ぜる。
サンジがちいさなガキみたいに、首を横に振ってた。
「アァ、んっ」
きゅう、とそれが引き絞られるのを舌先で感じ取る。
く、と掌で弾力を増したモノを握る。
「絶対見てくんねー?」
きゅぷ、と口から出して、訊いてみる。
ぐちゃぐちゃに蕩けた顔、すっげえソソるのにな。
「あ、んゥッ、」
喘いだサンジが、潤んだ目で見下ろしてきた。
ダメか?と目線で問いかける。
だめ…?とまるっきりガキの口調でサンジが言う。
「みなきゃ、だめ…?」
「じゃー全部見てなくてイイから。ちらっとで。どうよ?」
ぺろり、と割れ目を舌で突付いて駄目押しをしてみる。
「おまえだけ、見てたぃ、の、に…ッ」
お?そういうこと言うのか。
鳴き声を上げたサンジに、咥え込んだままの形で笑いかける。
「後ろからヤってる時のオレのアホ面、見えるぜ?」
泣きそうな顔をしたサンジが、すげえカワイイ。
あーガキじゃねーのに、もっと泣かせたくなっちまうぜ。
サンジがくう、と眉根を寄せていた。
「よゆー…ね、も―――」
咥え込んで、上下に口を動かす。
「見れるって、」
や、保証すンのもどうかと思うけどよ、我ながら。
「んァ、あっ、」
ちゅぶちゅぶ、と音を立てて固さを帯び始めたモノを扱く。
じわ、と溢れ始めた蜜が、押し当てた舌先に滑った感触を残す。
まだ頑張るンかな、コイツ?
んー…しょーがねーな。
「じゃあ、サンジ。オマエ、目を瞑れるだけ瞑ってていいから。それならどうだ?」
くぷん、と口を離して、一休憩の合間に訊いてみる。
親指で、絶え間なく先端の敏感なところを弄り続けつつ。
「や、…も、ぃ―――って言ったァ」
ぽろぽろ、とサンジが涙を零していた。
「あ、"いい"んだな。よっしゃ」
「あぁ、あ、アっ」
サンジの身体がびくびくと跳ねていた。
そうっと手を伸ばして、小瓶を拾い上げる。
手を休めることなく、歯でキャップを咥えて瓶を開ける。
とろり、と袋の上に垂らしてみた。
「ぁ、ゾ―――ろっ、」
金の液体が光を弾きながら流れ落ちていく。
場違いにキレイな情景。
くうう、とサンジの背中が浮いていた。
きゅ、と昂ぶりの根元を指で締めて抑える。
「ぁあ、」
一先ず瓶の蓋を軽く閉め、離れた場所に置く。
サンジの両足を肩にかけてから、戒めていた手を緩めて、収縮し始めている襞の方へとオイルを零すようにしてずらす。
「―――――っぁ、あ」
ぱくん、と昂ぶりを口に納めて、滑った蜜を拭い取る。
高い声が、耳に心地良い。
「ン、」
イイ声、と言葉にせず、一音で告げる。
…耳に届いてっかね、まだ?
「ぞぉ、ろ―――っ」
ぐ、と身体の角度が変わったのがわかって。肩、足掛けさせられて。
とろり、と冷たくはない金色に見えたものが流れていく感覚がゆっくりと強張りを溶かしていた。
さっきから、わかってた。
ひくついてる後ろ。
零すみたいにして指があてられて。
撫でられて、足が背で跳ね上がった。
「ヒぁ、ア…!」
舌を絡みつかせられて、やんわりただ舐められてるだけの自分のが。跳ね上がったかと思った。
「気持ち良さそうだな、」
からかってるんじゃない、ってわかる、やさしいって言っても良い。そんなくぐもった声で言われて。
喉を鳴らした。
「ん、ァ――っ」
内との境目、そこを容に沿って何度も撫で、辿られて。腰が捩れかけるのに身体の熱を押し出して零れるものは盛り上がる前にぬるり、と舐め取られていって。
追いきれない快楽のありように、身体が強張る。
「ぁ、あ、ああ、あ…っ」
息、全部に音が乗っていくのをどこかで感じて。
ぐう、と鳩尾がへこんでる、きっと。息、うまくできね―――
「ぞ、―――ァあ、ぅッん」
熱をもった奥、縁を撫でているだけだった指が押し込まれる感覚に鳴いた。
き、もち、い……っ。
じわり、と足元から別の悦楽が這い登ってくる。
内を、滑ったもので潤されていくのが伝わって。
指の、関節まで感じ取って。
ぐう、と締め付けてまた震えた。
「ぁ、あっ」
「もっと聴かせろ、その声」
囁きが落とされて。ぎゅう、とリネンに掴まる。
「あ、あうッ」
指が出て行って。肌を掬い上げられた。
「アッ、」
ぬる、とまた濡らされて。
指、近づけられただけで。奥が飲み込もうとしたみてぇに動いてんのがわかって。
アタマをリネンに擦り付けた。
「こん中、熱くって狭くって蕩けててキモチイイ、」
すこし上ずった声に泣きそうになる。
「ぞぉ、―――ろっ」
や、なんとかしてく――――
くぷ、と昂ぶりを頬張られて。はぁ、と息を吐くまもなく。
奥まで差し入れられて。
「―――イ、…あっ」
なかをかき混ぜて、直に指が触れてきた。
「ア、ああ…ッ!」
何度も押し当てられて、身体が跳ね上がった。肩に思わず腕をついて。
「―――ぁ、―――や…ッ」
だまれ、とでも言うみたいに。一層奥まで容赦なく含まれて。
「あ、ぁんッ、ン!」
追い上げるリズムで食われる。
粘膜、食い込まされるみたいに指をあてられて。
「やぁ、あーッ、」
勝手に涙と声が溢れてった。
ぐう、と競りあがる波に埋もれて息が出来ない。
全部が信じられないくらい明確に、でも快楽に濡らされて。
「―――、ハ、ぁ」
嗚咽交じりに、濡れた声だって。おれにもわかる。
引き摺るみたいに「食われて」ぱあ、と白くなる、視界。
「ぃ、きた…、ぞろっ…」
「イけよ、」
吐息に混ぜて告げる。
すぐにまた吸い上げて、喉を鳴らす。
「んぁう、」
蕩けた声が耳に届く。
きゅう、と指を締め付けられて、うめく。
軽く擦るようにイイ場所を指の腹で刺激する。
多少乱暴に、口でサンジのモノを追い上げる。
「アッ、ああッ」
ぐう、と腕に灼熱。
爪が肉に食い込んでくる。
「ほら、呑ませろよ、」
ハラ、満たしてくれンだろ?
咥えたまま、催促する。
「あ、あ、ハ…ぁッ」
ぐちゅぐちゅと濡れた音より鮮明に、サンジの声が耳に届く。
「あ、アっ…!」
じわ、と口中に熱い蜜が溢れる。
ぎゅう、と指を締め付けられて、く、と中で指を折った。
ごく、と喉を鳴らして嚥下すると、サンジがびくんと震えていた。
「んぁ…っ!ァ」
ちゅる、と吸い上げながら口を離して、一つ息をする。
まだ指は締め付けられたままで、かなり深く快楽に浸っているようなサンジの肌が赤く染め上がっているのを見詰める。
「は、―――ぁ、」
サンジの息が上がっていた。じわ、と指は締め続けられる。
ふ、…ん。
結構乱暴にしちまってたけど…イイだけ、みたいだな。
ほわ、と気持ちよさそうな顔をしていた。
ふーン。
どこのどいつが送ってきたかしらねーケド。
"イイ"モンだな、このオイル。
ボトルを横目で見て、ちいさな凝った書体で"Sheva"と書いてあるのを見つけた。
シーヴァ?…ふン?聴いたことねーな。
ふる、とサンジが震えていた。
肩に掛けさせ、先ほどまで強張っていた脚が、酷くアツい。
ふーン?
鎮痛剤みてーなのと、精力増進剤みてーなのが混じってンのかね?
「ん…ぅ、」
腰を捻ろうとしていたサンジが呻き声を上げた。
ン?ふーん…。
「サンジ、今度うつ伏せな」
少し落ち着いた頃合いを見て、サンジの脚を肩から下ろし。
くうう、と息を呑んでいたサンジの身体をくるん、とひっくり返す。
「―――は、ぁっ」
赤く染まった背中、リネンの皺が軽く痕になっていた。
サンジがリネンに頬を付けて喘いでいるのを見ながら、くう、と腰を上げさせる。
「―――あン、ぅ」
まるん、とした尻をぺろりと舐め、シーヴァに手を伸ばした。
胸元でリネンを握り締めているのを横目に、また片手と口でボトルを開ける。
ひくん、と揺れた下肢を、膝で開かせたまま、手で蠢いている襞を僅かに開かせる。
「は、ア!」
「暴れンなよ、」
「―――な…?」
熱い息を吐きながら揺れる声で喘いだサンジを見下ろしながら、シーヴァをそうっと注ぎ込ませる。
「あああッ」
くう、と蠢いた入り口に、とろりと金のオイルが零れ出て。
くう、と背中が撓んでいた。
膝がずり上がろうと足掻いて。
「こら、動くなって」
短く告げる。
「―――だ、ぁ…って…!」
まだ奥まで開ききっていないためか、そんなに入らずに零れ出て行く。
蓋を緩く閉めて、瓶を横に置き。
悲鳴じみた小さな声で抗議したサンジの尾てい骨に、かり、と歯を立てた。
「ひぁンッ」
うあ。すっげぇ声。
びくう、と背中が揺れていて、思わず笑った。
くう、と腰を片腕で支えて、引き寄せる。
「あ、あ…っ」
引き寄せられて鳴いた背中に、とん、と口付けを落とす。
「サンジ、」
「ア、ぁ」
キモチイイ?
ぺろり、と背骨に沿って舐め上げる。
空いた片手、そうっと尻の間に触れて。
指をそうっと二本、ゆっくりと押し込んだ。
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