「―――――――――――――――――ぞろ、」
「お?起きたのか、」
「………ふん、」
「よく寝たみてぇだな」
「おまえ、大欠伸でよくいう―――」
「ん?んー…まぁおれもシーヴァで結構ラリってたし?」
「しーヴぁ?らり……?」
「…あー…ナルホド。オマエまだ抜けてねーのか。いい、いい。気にすンな」
「―――眠い……ぞろ、」
「ん?―――まだ寝ンのか、オマエ?もう昼だぜ?」
「―――――いまの、なん……?」
「なにが?」
「額の、」
「目覚めの挨拶。デコにチュー」
「――――ふん、」
「おまえも、なにまたねてんだ、」
「あ?いーだろ?―――――お。そうだ、サンジ。体調どうだ?」
「―――――――はん?」
「体調。気だるいとか、熱っぽいとか。平気か?」
「んー……、ぐらぐらする」
「あーまぁそうだろな。足腰立たねェと思うぜ」
「ふぅん?くくっ」
「――――ふぁあ。なーんか…のんびりすンな」
「ふわふわす―――なん…?」
「んー?や、別に。――――お。そうだ。マッサージしてやろうか?」
「せなか?なに?」
「気になるか?」
「――――んー…、」
「ま、嫌なら辞めとくし」
「―――――きもち、い…---え?」
「なんでもねぇよ」
「―――――ふぅ、」
「もう少し上がって来い。腰も辛いだろ、」
「ふ…?――――なんか、おもしれえ?」
「は?なにが?――――ん、この辺りか?あ、結構凝ってンな」
「なに、わらってんだ?さっきからサ」
「――――――んあ?」
「ふ、ぁ、」
「や、別に。なんとなく」
「また、わらうし、」
「んー…ちっと、なんか。ん、…幸せっつーか」
「なぁん?照れてんのかー…?」
「んー…なんか、な」
「―――ふん、」
「――――ほい。マッサージ終了。あとな、サンジ」
「なんか。ぬるぬるす…?」
「あー、シーヴァの残ってたヤツ、使ったから」
「シヴァ……??」
「例の金色の。オマエが言うところの…香油?」
「ふうん。―――取って、きもちわり、かも」
「そうか。じゃあちょっと待ってろ。タオル取りに行ってくる」
「おまえが取って、」
「舐めろって?」
「んー…、ウレシイー…?」
「いーけど。後でとんでもねェことンなっても知らねェぞ」
「いーよ、」
「よくねーよ―――――あ、そうだ。やっぱオマエちょっと待ってろ。どの道手を洗わねェと、オマエがたいへんな
ことになっちまう」
「ゆび、キモチいーね…やぁだ、」
「コラ、捕まえるなって―――ったく」
「うやぁだよ、」
「へーへー、行かねェよ。だから離せ」
「わらってる、こえ。行く気だろ、ごまかされねぇぞ」
「キスなんかでごまかさ……、」
「行かねェって。誤魔化さねェし」
「―――ふん、いまもきもちいいけど。あったかいねえ、おまえ」
「くくっ」
「――――舐めてほしいんだろ?」
「なぁん、わらって―――んの、」
「オマエ、タフだな、って思ってンの。オラ、離せ。舐めらんねェだろが」
「ぐらぐらしてんよ、きもちいー…」
「じゃあもちっとこうやってくっ付いてっか?」
「おまえのこえも、きもちいい、――――体温も、いいなぁ、」
「オマエ、いつもより体温高いぞ。声、掠れてっけど水飲むか?」
「イラナイ、」
「ふン」
「それ、きもちイイ、とんとん、ってやつ、せなか」
「――――寝るなよ?」
「ねそう、起こしといてな……」
「ん、じゃあ…」
「ぞぉろ、」
「ふっ、は、くすぐって…、って、耳」
「んー、」
「んん、んー、そっちじゃ、ね…ってば」
「んー?」
「みーみー…、へ、いき。」
「寝ない自信あンのか?――――目ェ蕩けてンぞオマエ、」
「ふ、ァン…ッ」
「ん。いーい声…」
「だ、から。みみ、や、だって…ぅ」
「オレの朝食。ダメか?」
「んふ、ふぁ、は」
「くくっ」
「ん、はなしとけ?て、気持ちいいから、続けろ…」
「…ウソだよ。もっと食いたくなるから―――なんか。腹が減ってるような、減ってないような」
「じゃ、舐めていーよ、」
「んー、いい。そうやって抱きつかれてるほうがうれしーし、」
「やぁだよ、背中。きもちわりぃ、」
「さっき離せつったのに離さなかったンはどこの誰だよ、サンジ」
「もっと、笑え?響いてきていい気分だ、」
「ふン?けど笑えったってなあ!ッハハ!」
「なー、ぞぉろ、いまの、うるせー、がんってきた」
「ふン?っくく。あンま歯ァ立てンなよ」
「せなかー、なんとかしろ?したらやめてやる、」
「だぁから―――あー…いっか。いまさらか、このリネン、」
「リネンはやぁだ、ってば」
「ワガママサンジ」
「ンッ、す、きだ、ろ…?」
「ン。かなり。――――しょーもねーな、オレも。ほら、行くぞ」
「ふん?」
「風呂」
「なんで??」
「タオル」
「いらない、」
「シャワー?」
「なんで?」
「背中、気持ち悪ィんだろ?」
「流す?」
「のがよくねぇ?」
「―――やだ、」
「―――ふン」
「おまえ、もう。ハラいっぱ―――」
「んー?」
「じゃないねぇ、」
「だったら舐めたりしねーよ、」
「かべ、つめた――――」
「オマエ体温高いから―――すぐ、熱くなるって」
「たってられねぇーよぉ?」
「壁、凭れてろ。足開け」
「っふ、ん、―――むだ、すべ―――っ」
「平気。支えてっから」
「ひ、ぁっ。なん…っ」
「毛繕い」
「そこ、舐めんな、ってば…っ」
「気持ちよすぎるから?」
「あ、ぁ、あぅん、」
「いーい声、サンジ」
「ん、―――ぁ、あ、しゃべ、な、い、きっ」
「すげ―――真っ赤に熟れてる、」
「ん、アっ、んんんーっ」
「こら、締めンな、舐めらンねェだろが」
「ゃ、あぅ、あっ、うごかさな…っ」
「ン?やめよっか?―――こっちはもっとして欲しそうだけどな、」
「ゃぁ、や……めな、―――で、んあッ!」
「ん。じゃー止めない」
「あつ、」
「んん、締めンなって」
「あぁ、あ、む、り、きもち―――ぃっ」
「―――――んん。指も欲しい?」
「―――は、ァン…っ」
「どうする?舌だけ?―――ん、いひゃいって」
「あ、あんんっ…!」
「んー……んン?」
「―――んぁ、あ、ぞ、ろ…っ」
「ン、」
「ぞろっ、ィい、ぁ…」
「――――――っ、」
「ァあ、あ、あ、や、おと…ッ」
「ん、くくっ、」
「ぅあ、ぁく、んッ」
「――――――くくっ、」
「さ、わ――――ってい…?」
「どうぞ。――――指、挿れよっか?」
「んあぅ、っ。」
「ンン?サンジ、どうする?」
「だめ、だー――ぁ、め、たてな―――」
「うおっ―――と、危ね、」
「なうっ」
「猫みてェ。くくっ。な、サンジ、」
「おまえ、て、熱つ――――んあゥン…ッ」
「立ってンの、辛ェ?」
「ん、ん、んー」
「んじゃ、膝。中で着いちまえよ。猫ンなんな?」
「あん、ア…っ」
「ね、ネコ…?」
「したら安定すっだろ?縁でも床でも、手ェ着けばいいんだし」
「は、―――ぁあ、ぅん」
「な。ちゃんと舐めてやるから、」
「―――う、ふァウ、」
「な?」
「や、いた…っ、おとさせ…なっ」
「さっさとしねーとケツもっとペチペチすンぞ――――ほい。ゆっくり膝折って」
「ん、く」
「上出来。広い風呂だから楽だな、」
「すべ―――、ぞろ、膝、滑る…」
「へーきだって、」
「―――――な?」
「んあうっ」
「で。指イラナイ?」
「ひ、―――ひら…て、」
「ココ?開くンか?―――奥まで舐めて欲しい?」
「ん、ンぁ、ああっ、アッ」
「――――すげ。中に負けないくらい、背中真っ赤」
「み…ヤァ…っ」
「座る方向間違ったな。こっち窓だからすっげ奥まで見えるぜ、猫チャン?」
「やぁああ、ん」
「んー、やーらしぃな。―――もっと?」
「あ、んっ、く」
「んん、んー……」
「やぅ、ああ、ん、ア、あつ、ぅ」
「ン、っく、」
「ま、え、も――――お、くぅ、お、ろっ」
「んー?くくっ、―――何言ってンのかわかんねーよ。前も?ホラ」
「あ、ぁん、ぁ…!」
「ん、キモチイイ?よな?―――誘われてるみてェ」
「ひゃ、ああ…ッン、ひぁ、す、――うゥっ」
「んん、すげえ―――前もドロドロ、な。イきそ?」
「ぁ、あ、ぞ、ろ、ぞろっ」
「―――んん、」
「あン…っ、あ、アっ」
「んー…―――んく、」
「やぁ、手、き、つ―――ぅっ」
「んぅ、―――イっちまいな、」
「な、ぁうっ、ああ……っあん、ア!」
「ンんん、――――――っく、」
「ひゃ、あああん!」
「ん、―――――ぷは、」
「あん、アッ」
「―――――――おー…すげ。ちゃんと精液。あんなに出させ尽くしたのにな、」
「―――ぁ、」
「でもまださらっとしてンなー――――そりゃそうか、―――って、イテテ、腕!」
「い、じわりぃ…っ」
「ん?―――なンだよ、泣くこたぁ無ェだろが。ンな真っ赤な顔で睨まれてもなァ?」
「ひぅ、」
「んん?敏感だな、猫チャン。まだシーヴァ残ってンのかね?」
「ぜぇ、んぶ、舌、舐めた―っ」
「まーな、実はオマエより舐めてる気がするよ、オレは」
「ふ、う、」
「なう?」
「ああ、いいいい。向き変えンな、」
「ふ、た……?なぁん、」
「シーヴァと一緒に入ってたっつークリーム。ラヴェンダーの」
「ぞ、ろ?」
「これ送ってきたヤツ、絶対夏の連中のどいつかだぜ」
「―――ってこれ塗っちまうんだから向き変えるなって」
「ぞろ、」
「――ン?」
「―――おまえ、は?」
「んん?いいって」
「―――や、」
「ああ、そんな目ェ潤ませるなっての。これ以上オマエん中でヤっちまったら―――って煽るなよ、コラ」
「みゃああう、」
「ミルク強請る仔猫みてェな顔すンなっての、」
「なぁう、」
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