両腕、勝手にシーツに落ちた。両手でリネンをがりりと引っ掻く。
ゾロが身体をずらして。細かくゆれる肌をきつく吸い上げていく。
「あぅっ」
ちくん、と痛みが走って、すぐに熱転化。
跳ねる脚、ゾロの肩に掛けられて。熱い舌先、敏感な先端をく、と舐めていった。
僅かに含んで。ちゅく、と音を立てながら吸い上げていく。
「は、ぁンっ」
く、と腰が僅かに跳ねた。
まだ足りない、と身体が更に疼く。
「もぉ…っと」
声が強請る。仕種で強請る。
もっとして。もっとちゃんとシテ。
もどかしさに腰が揺れる。
舌先、押し当てられた。上下につるり、と周りを辿って。
「んああっ…は、あ…っ」
びくびく、と脇腹が波打つ。
「雨の音と、丁度いいな、」
「…あ、め…っ?」
囁き、聴こえない、否、解らない、意味。
「あぁ、雨の日は。ベッドで過ごすに限るだろ、」
潤んだ両目を開いて、ゾロを見る。
ぺろ、と熱く高ぶったものを、舐め降ろしていった。
息を呑んだ。
震える爪先。
シーツを握り締める。
「は、あ、あぅっ」
「なぁ、サンジ?あと何日降るって?」
低い声が、優しく囁く。
吐息が濡れた皮膚を僅かに乾かしていく感覚に、快楽を覚える。
「ん、ふつ…か」
「溶けちまえよ、限界まで」
「んぁうっ」
唇で食まれた。じわ、と。
ぐぐ、とシーツを握り締める。
溶ける。もう溶け始めている。もっと溶ける。際限なく。
意識が跳ぶまで、オレを蕩けさせて。
もっと熱くして、アナタだけにして。
ドロドロに融ける。
きり、と脚の付け根を噛まれて。
「い、たぁい…ッ」
「イイ声、」
「あ、ァ」
噛んだ痕、きゅ、と吸い上げられて、腰が揺れた。
「んああっ」
チリ、とそこで生じた電流が、一気に身体中を駆け巡る。
きゅ、きゅ、と高ぶりを握られて。身体中に震えが走った。
「ぞ、ろぉ…っ、ふ、ぅん…っ」
きゅう、とゾロを受け入れることを覚えた場所が蠢き始める。
せりあがってきた快楽は、喉を潰す。
それでも喘ぐ。
「は、あァ、ああ、んァ」
舌先が、ひくついた襞を掠めた。
「…っ」
息を呑んだ。
「…ぞ、ろっ」
くう、と押し当てられて、身体が跳ねた。
熱くて、バチバチと目の奥で火花が散る。
それでも、キモチイイ、と言葉が勝手に口から滑り出ていく。
くう、と和らいだ瞬間、熱い舌先が入ってきた。
「ンあああっ」
ぎり、とシーツを握り締める。
短い息を継いで、酸素を取り込む。
ぐ、と脚を更に引き上げられて。
「く、るし…ッ」
は、ハ、はぁ、は。喘ぐ呼吸は断続で短い。
きゅ、と濡れた先端を指先が押し開いていって。
「ふ、ぅううっ」
唸り声にも似た嬌声。
熱で思考が蕩ける。
与えられる快楽に夢中になる。
びくびくと跳ねる身体。アウト・オヴ・コントロール。
収縮を始めた襞を、熱く濡れた舌が割り拡げていく。
「ゾロっ、ゾロっ、タスケテッ」
ぐるぐると渦巻く快楽に絡め捕られていく。
あちこちで渦巻く快楽。熱がオーヴァフローしていく。
溢れそうで溢れないソレ。
こぽこぽと体内の温度だけが上がっていく。
く、と指が差し込まれた。
「んあああっ」
きゅう、とそれを締め付けた。
「ふ、うンっ、ンっ、くぅっ」
とんとん、と潤んだ襞を内側から軽く押し上げられる。
「は、ぁあ、んああ、ぞ、ろぉっ」
濡れた音がする。
濡れた感触がする。
ふる、と身体が震えた。
中を、ゾロの指先が引き摺りあげるように、奥へと差し込まれて、脚を突っ張った。
ぎゅう、とゾロの指を締め付ける。
びくびく、と鳩尾が蠢いた気がする。
「ぞ、ろぉっ、い、よぉ…」
少しずらされて、じわり、と動いた指。
「やぁっ、も、ぞ、ろおっ」
頭を振る。
もどかしい。
熱。
蕩けた肉体は、煮えたぎる蜜に変化していく。
なのに、どうして容はまだ残るのだろう。
片手、目の上で拳を握る。
腰が揺れる。
指、出て行く。
「ああっ」
けれど、すぐに
戻される。
増えた質量。
呑み込む。そして奥へぐっと差し入れられた。
「は、あああああっ」
じわ、と先端から零す蜜。
快楽をもっとも湧き上がらせられる場所を、指が掠めていく。
「やぁ、あ、ぞ、ろぉっ」
腰を揺らした。
快楽を追い上げるのに夢中になる。
熱い感触、高ぶりに感じた途端、きゅう、と吸い上げられた。
「あァ、ああ、んああ、あああっ」
断続的に上がる悲鳴。
ぐる、と奥の場所を押し上げられて、脚がさらに突っ張る。
「も、だめ、も、ゾロ、だめ、とけ、る…っ」
頭、白くなる。
熱い蜜、もうすぐ沸点だ。
頭の中、アラームが鳴り響く。
チカチカ、目の前で光が瞬いて。
きゅ、と舌が快楽を押し上げるように、高ぶりに絡みついた。
「んんんんッ…!!」
ぐうう、と身体が一瞬、全身硬直する。
ぎゅう、とゾロの指を締め上げて。
ゾロに促されて、全部吐き出す。
ぐ、と中で折るように指が蠢いた。
びくっ、と身体が大きく跳ねた。
「――――っ」
ブルブル、と身体が震えた。
くう、とゾロが喉を鳴らしていた。
ひく、と喉を鳴らして、息を吸い込もうとする。
荒い喘ぎ。急に意識に舞い戻る音。
ぺちゃ、と濡れた音。
達したばかりのものを、ゾロが食うように舐めていく。
また込み上げる快楽。
「ふ、んん、んんんっ」
く、と抱えられた脚を僅かに引いた。
ゾロの目が、咎めるように見ていたオレの目を捉えて、細まった。
ぐ、と指が体内で動いた。
ぎゅううう、とそれを締め上げた。
「もっと、喰わせろ」
「ふ…っく」
身体が、震えた。
潤んだ視界、閉じる。
く、と脚を引き戻された。
膝をかじ、と噛まれて。
「ぞ、ろっ…!」
悲鳴混じりの声をあげる。
それでも…。
「…も…っと」
脚を辿り降りていく唇と舌に慄きながら。
口が紡ぐ言葉は、肯定。
「もっ…と、して…」
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