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 随分と倒錯しているのかもしれない。
 そんな自覚を持ちながら、サンジに更に腰を落とさせた。
 熱い唇に包み込まれて熱は上がったけれども、サンジの身体がひく、と強張っていた。
 含んだままのセックスの中心部に沸きあがった蜜を舐め取る。
 両手で熱を持った丸いカーヴを柔らかく揉みながら、視界の中で煌く淡い金を見詰める。
 その向こう側で揺れるカーテンが視界に入った。
 さらにその先には、抜けるような青空。
 
 きゅ、とキツくサンジのセックスを吸い上げた。
 お返し、とばかりに火照った唇が食んできて、低く笑った。
 指先で軽く蠢いているだろう襞に触れる。
 柔らかいソコはやはりというか、熱を持っていて。
 指が冷たく感じたのだろう、ひくっと腰を揺らしていた。
 「―――っ、ふ、」
 
 とろりとまた湧き出た僅かに塩辛い蜜を舐め取る。
 サンジが熱い息を零していた。
 筋肉で中心部を軽く揺らし、サンジの散漫になっている集中力を戻させる。
 熱い舌が絡んできて、緩く腰を揺らした。
 きゅ、とサンジの熱を吸い上げる。
 リズミカルに吸い上げて、更にサンジの腰を落とさせた。
 深く含み、軽く牙で撫でる。
 
 サンジの腰が逃げたそうに揺らいだ。
 喉奥でくぐもった声を漏らしていて、苦しそうではある。
 腰を少し逃がさせてやる。
 一度口を離して、熱を軽く舌で辿った。
 「腰揺らしな、ベイビィ」
 軽く尻を叩いてやる。
 ぺち、とカワイイ音がした。
 「っ、」
 きゅう、と熱を吸い上げたサンジの膝が僅かにずれた。
 「ほら、サンジ」
 ぺろりと先端を舐める。
 
 く、と揺らぎ、熱が口に押し込まれた。
 天蓋に先端が擦れるように位置をずらしてやり、サンジの腰を掴んでもっと揺らさせる。
 「ん、ン…っ」
 出入りする熱をリズムに合わせて吸い上げる。
 絡められていたサンジの舌がほどけていくのを感じる。
 手で緩く熱を掴んだまま、上下するモノに舌を這わせる。
 もう片方の手で揺れる精嚢を揉み解し、柔らかな皮の中の塊二つを手指に絡める。
 先端だけ含みなおしていたサンジが、
 「…アっ、」
 甘い声を唇の間から洩らしていた。
 マッサージするように揉み解しながら、口中に含んだサンジの熱をリズミカルに吸い上げ、追い上げる。
 
 サンジの腿のあたりが緊張し、舌の動きがたどたどしくなっていく。
 構わずに腰を揺らさせ、音を立てて吸い上げる。
 淡い味がどんどん塩辛さを増していく。それが酷く甘い。
 サンジが何度も吸い上げようとしては、零れていく息に邪魔をされて、失敗していた。
 サンジの手が腿にしがみ付いてくるのに任せて、緊張しては軽く息づくように弛緩する熱を吸い上げる。
 
 サンジの唇が離れていき、顔が腹の上に埋められる。
 「―――だ、め…ぃ、きた…っ」
 先端を舌で割り解しながら、きつく吸い上げる。
 「…アぅ、ン……っ」
 く、とサンジの身体が一瞬撥ね。じわ、と口中に蜜が零れ出る。
 きゅう、ときつく手が膝に縋り、少量の蜜を嚥下して、最後まで吸い上げる。
 「は、ぁっ―――、あぁっ」
 震えたサンジのセックスに口付けてから、身体をずらして下から抜け出る。
 へたりとサンジの上半身がリネンに縋っていた。
 
 その背中に口付けてから引き起こす。
 蕩けて潤んだ蒼が見詰めてくる。
 「さすがにさらっとしてたな、」
 こめかみに唇を押し当て、こくっと息を呑んでいたサンジの身体を抱き締める。
 サンジの手がそろりと下ろされ、中心部に触れてきた。
 まだ、と。舌足らずな口調で呟かれる。
 やんわりと手指が絡んできた。
 
 「どうしようか、」
 笑えば、サンジが身体を落としていった。
 「欲しいんだ?」
 ぺろ、と舐めてきたサンジの髪を掻き混ぜて訊けば、熱い口中に引き込まれていった。
 「あんまり焦らすなよ、」
 笑ってサンジの背中を撫で下ろせば、ぺとりと先端に舌が押し当てられ。
 「きもちよくない?」
 とろんとした声が返してきた。蒼が見あげてくる。
 「きもちいいよ、」
 頬を撫でて、軽く腰を揺らした。
 「まあ好きに喰ってみな、」
 
 
 
 背中、落とされる視線を感じたままで、熱を含みなおした。
 容を舌先で辿って、濡らしてから。
 「噛むなよ」
 笑った声が落ちてきたけど。
 そんな余裕は、とうに無いんだ。
 息を零して、唾液と混ざる味を舌先に感じて嚥下するだけで。熱さに意識の真ん中が白く抜けていく。
 片足が立てられてて、指で縋る。
 引き上げて取り込もうとするリズムを、時折揺らぐ腰が乱していく。強請るように……?
 
 高まる熱、血の流れ。唇で、舌で、濡れた熱い箇所すべてで。含み、押し包んで。
 息が零れて行く、合間に。唇から引き出して顔を傾けて食む、その合間に眼差しを上向けた。
 グリーンが煌めいて。少しの熱っぽさと、愛情に彩られたそれが見詰めてくるのにぶつかる。
 心臓の裏っかわから、背骨を抜けてまた身体の深くまで貫かれる気がする、見詰められると。
 くぅ、と口端が引き上げられて。真っ赤な舌先がちらりと覗いた。
 唇の上を滑っていく。
 ずく、と。身体の奥に蹲る熱がまた容を取って。
 舌先で昂ぶりを押し上げてから、深く含みなおし、上下させる。
 
 熱い息が、上で零されたのを知って。舌先に乗る味を喉奥に運んだ。
 火照った唇が勝手に締め付けていこうとする、含んだものの容に。
 「ん、…く、」
 甘ったれた、息継ぎめいた音が零れていって。
 ゾロが、笑って腰を揺らがせた。
 また唇が濡れた音を立てて深く含んでいく。
 指先、落ちかかる髪を掬い上げていってくれて。
 「上手いよ、」
 声が落とされる。
 
 ちがうのに、きもちいいと思わせてやれてるか、知りたいのに。
 くぅと吸い上げてまた飲み込んだ。
 縋るようにしていた手指、緩めて。腿を撫で下ろすみたいに触れた。
 なぁ、ゾロ―――?
 
 する、と。乾いた、それでも熱い指先に耳朶を辿られて。
 舌先が強張った。
 ゆるゆると触れられて。
 じわ、と浮いた蜜を舐め取った。
 何度も、押し当てて滑らせて。
 指先が、耳朶のカーブにそって降りて。また少し上がり。
 歯先できつくピアスされた箇所、きり、とツメが一瞬立てられて。
 びく、と身体が震えて。唇でまた昂ぶりを締め付けた。
 低い、声。それが落とされて。熱がまた身体に戻る。
 「気持ちがイイ、」
 甘い囁き。
 
 貪ることだけに、夢中になる。
 強請る前に、腰が軽く揺らされて。
 きゅう、と腿に指先を埋める。
 ハ、と短く吐かれた息。
 また顔を押し当てるようにして。引き上げる、深くから。
 「ぞ、ろ。…ほし、」
 
 ぐ、と喉奥まで突かれて。くううっとカラダ中が緊張する。
 次の瞬間に、じわ、と口いっぱい溢れだした蜜を音をたてて嚥下する、唇から含みきれなかった筋が零れても。
 舌先で辿って、含みなおして。
 きゅう、と吸い上げる。
 「ん、フ…ぁ、」
 雫を舐めとって、息が零れた。
 くらくら、する。
 「く、」
 低く呻く声に、また身体が焦げかける。
 
 引き抜かれて。は、とまた息を吐いた。
 伏せた顔、唇を舌先で拭って、でも。
 すい、と半身を抱き上げられて。グリーンが間近で煌めいて。抱きしめられた。
 「ぞ、ぉ―――」
 言葉の残りを、きつく深く絡め取られて、口付けに舌先が逃げかけても構わずに追いかけられて。
 じわりと残っていた味さえ、混ぜられて嚥下しあうような深さで。
 
 「―――ぅ、んっ…」
 唇をあわせたまま、膝に引き上げられて。息づき始めてた中心を手指に握り込まれて声が洩れていく。
 その熱さに、触れる力強さに、ゾロのなかで引き起こされていた感情を窺い知って。
 高まるままに、声を上げて。背中に、肩に腕で縋って。
 また、熱を溢れさせた。
 
 
 
 
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