「それの何が問題なんだ?」
揺らがせたい腰を無視して、甘い声で囁く。
きつい内に取り込まれ。締め付けてくる様は酷く快楽を擡げさせる。
サンジがなんとか身体を僅かに浮かせていた。
ず、とずれる感触に、眩暈がする。
サンジが下肢を揺らし。
「んぁ、あ、」
甘い声で鳴いていた。

伸ばしたい手を我慢する。
絹か微かに肌を規則正しく撫でていく。
そのリズムに、サンジがなにをしていそうなのか想像する。
ぐ、と一度キツク腰を突きいれ。目を開けた。
「ひ、ぁ…っ」
サンジが合わせ目から手を差し込んで、大きく肌蹴た胸を自分で弄くっている。
「一人でオタノシミとはズルイね」
くう、と仰け反り気味のサンジの内が締め付けてきた。
「手を伸ばして、自分の触ってみろよ。濡れてすげえことになってるんじゃないのか?」
潤んで揺れる蒼が見下ろしてくる。
白い細い手が素直に伸ばされ。合わせ目から手を差し入れて、濡れた音を立てさせていた。
くう、と眉根が寄せられる。

「美味そうな音」
笑って唇を舌なめずりし。
揺らいだサンジの腰が齎す感触を味わう。
「もっとやってみな、」
「ア、」
さあ、とサンジが肩口まで赤に染まっていく。
きゅ、と内に締め付けられて、思う存分腰を突き入れたい感覚を宥める。
サンジがゆっくりと腰を上下させていく。
引き絞られそうな感覚と、飲みこまれる安堵にも似た心地よさに、喉が低く鳴る。

「ぁ、あっぁ…ァ、」
吐息に混ぜてサンジが喘ぐ。
くちゅ、とサンジが自分で手を動かしたのが揺れるシルク越しに解る。
「サンジ?」
甘い声で先を唆す。
ぐう、とサンジが腰を落とし。自分で内側の浅いところを掠めさせようとしていた。
「ん、ァう…っ、」
ふる、と震えたサンジが、自分の熱から手を離し。その濡れた手で腰を握ってきた。
軽く腰が揺れて、快楽がもどかしく引きあがっていく。

「ゾ…ろ…?」
「んー?」
蕩けそうな声にわざと軽く返し。濡れた蒼が見詰めてくるのに微笑みかける。
「へた……?おれ、」
「ヘタならこんなになってるワケがないだろ」
軽く腰を揺らして返答。
じいい、とサンジが見詰めてきながら。くぅっと喉を鳴らしていた。

はたんと身体を落としたサンジが。胸元に額を押し付けてきた。
猫の仕種。
柔らかな金がさらさらと肌に当たり。それを梳いてやる。
柔らかい絹が肌を滑り。くう、と内が締め付けて来。
ゾロはまたじわりと身を擡げた凶暴な欲求を押さえつける。

「ぞろ、」
熱い息と唇が肌を掠めていく。
返事代わりに軽く耳を爪先で引っかいた。
「ん、っふ、」
びくっとサンジが跳ねる。
「酷く感じてるなあ―――キモチイイ?」
「ぜんぶ、ほしい。なぁ…、もっと。触ってほしぃ、身体中、」
「触るだけ?」
キモチイイ、と訴えたサンジの髪から項にかけて撫で下ろす。

ふる、とサンジの体が震えた。
「奥まで、埋めるだけじゃなくて―――」
滑らかな手触りのシルクの上から背中を掌で辿る。
サンジの声が揺らいでいた。酷く熱い吐息が肌に零れ落ちてくる。
「埋めるだけじゃなくて?」
「その先まで、入ってきてほし…」
そう言ったサンジに、ギヴアップ?と訊く。
指先で背骨に反って辿り落ちながら。

サンジが甘く鳴いていた。
きゅう、と内が蠢く。
ぐ、と腰の上を強く指で押せば。きゅう、と指先を腰に埋められた。
低く笑う。
はさはさ、と首を振ったサンジが金を揺らしていた。
「まだ頑張るのか?」
「もっと一緒に気持ちよくなりたぃ、」
「これもキモチイイけどな、」
「ほ…んと?」

低く笑って浅く腰を沈めたままのサンジの背後から手を伸ばし。自分の熱を掴む。
「けど、いい機会だから教えておこうか―――ココがオマエのいい所だな」
浅い場所を手に持った熱で、ぐっと強く抉る。
「あァあっ、ア…ッ」
サンジが身体を強張らせている。
震える手が強く腰に縋り付いて来るのに小さく笑った。
「な?」

「ぞ、ろ、ゾロ…っ、」
声が揺れている。
「ちなみにオレがキモチイイと思うのは、この辺りだな」
手を離し、ぐ、と奥まで突き入れる。
「あぁああっ、」
高くトーンを上げたサンジの片脚をそうっと手で辿る。
「覚えたか?」
「ぁ、…ああっ」
ぎゅう、と締め付けられて、ゾロは小さく笑う。
「覚えたなら気持ちよくなろうぜ?」

「ぞろ、解いて、まえ、―――…も、」
「いいのか?」
腰を揺らすサンジが、だめそうだ、と訴えてくる。
「ぁ、あ、」
体の間に手を入れて。するりと紐を解いて布地を体の間から抜かせる。
ぎゅう、とサンジが目を閉じて。首を反らせている。

ゆっくりとサンジが身体を起こし。
それに連れて滑らかなシルクが肌を滑る。
白い肌が淡く色付き。赤に埋もれている。
蜜を垂れ零しているサンジのものに手を添えて、浅い場所をゆっくりと突き上げる。
サンジも同じように腰を動かし。更に奥まで熱を飲み込み。
ひくんと濡れた中心が跳ねていた。

「もっと気持ちよくなれるだろ?」
くちゅ、と先端を軽く指先で弄る。
「ぁア、あ」
サンジが下肢を捻る。
「そうじゃないだろ?」
くすっと笑って軽く腰を揺する。
「ん、ン…っ」
湧き上がった蜜を軽く指先で拭い。
サンジが奥まで身体を落とし、濡れた音を立てたのに口端を引き上げた。
「いいコだな、オマエ」
サンジの腰を掴み、ぐ、と奥まで突き入れる。

「気持ちイイな、サンジ?」
「ぃ、あぁ、アっあ…」
ぐ、とサンジが背中を反らし。
手の中に在った熱が弾け、蜜を零していた。
掌が熱く濡れる。
ぎゅう、と引き絞られてゾロは低く呻く。
そのまま腰を揺らして、何度も浅く深く突き入れていく。

吐息に溺れそうになりながら、サンジが名前を呼んでくるのに応えるように腰を揺らすリズムをきつくする。
両手でサンジの腰を押さえ込み。強く何度も奥まで押入れ。
サンジの頬が濡れている。
それでもどこか恍惚とした表情のまま、内が押し包むように絡み付いてくる。
「サンジ、」
上がる吐息の合間に名前を呼んだ。
合わされた蒼に微笑みかける。

するりと首に腕が回され、汗に濡れた身体が引っ付いてくる。
柔らかなシルクが脇腹を擽る感触に笑いながら、首筋に熱い吐息を零しているサンジの頭に柔らかな口付けを落とす。
「上手くなったな」
ぐ、と熱くまた蜜を零し始めているサンジの中心部が擦りあわされる。
笑って下からサンジの身体に深く強く押し入れ、限界まで一気に駆け上る。
ちゅ、と肌を吸い上げられて、また小さく笑った。
サンジの甘い嬌声を訊きながら、目を瞑って熱を奥に放出した。
きゅ、と腕が回され。肌の間に熱い蜜が溜まっていくのが解る。
荒い息の合間に甘く嗚咽が混じっている。

ぎゅう、と抱き締め、頬に軽く口付けた。
僅かに掠れた声で囁く。
「セカンドラウンドは、オレからでいいよな?」




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