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トン、とサンジに口付けてから、抱き上げる。「ぞぉろ…?」
 「ん?」
 蕩けた声で甘えてくるサンジをそのまま、バスルームに連れ込む。
 「ビーチ、服着てるから……、」
 「襟のあるヤツな、」
 洗面台を抜けて、広いバスタブのある方へ抜ける。
 「シルシ、たくさんつけて…?」
 蕩けた声に笑ってバスタブに入り、縁に腰掛けさせる。
 く、と僅かに息を呑んでいた。
 「オーケイ」
 とん、と額に口付ける。
 
 「ほん、と…?」
 「ああ」
 見あげてくるサンジの髪を掻き上げれば、する、と腰に両腕を回された。
 ちゅ、と肌に音を立ててくちづけられ、笑う。
 「暫く服が脱げなくても、文句は聞かないぞ?」
 「言わないよ」
 くすくすと笑ったサンジを立たせ。壁に向かって手をつかせる。
 
 ほわん、と蕩けた表情のまま、肩越しに見あげてくるのに、背中に口付けながらシャワーを捻る。
 ふわ、と目を細めたサンジの肩甲骨のラインに沿って軽く歯を立てる。
 「―――ん、っふ」
 暖かな湯をそうっと足から掛けていく。
 「少し暖まったらまた喰うからな」
 甘い声を上げたサンジに笑って告げる。
 「も、あついのに―――」
 背骨のラインに際に、赤い痕を残す。
 語尾が跳ね上がっていた。
 「足先、ちっと冷たかったからな」
 
 く、と背が僅かに撓み。
 明るい光の中、透き通りそうな程の肌に色がまた乗るのを見詰める。
 「すごくきれいだよ、オレの天使」
 羽根の付け根が当たるだろう部分にも赤い痕を残す。両端。
 「く、らくらす―――、ぁ」
 きく、っと。サンジが快楽に跳ねていた。
 
 シャワーヘッドを持ち上げ、胸の方から腹の方まで濡らしながら手で辿っていく。
 「心臓、鼓動が早いな?」
 からかいながら、濡れた脇腹を吸い上げる。
 「―――んッ、」
 赤い華がまたそこに咲く。
 サンジの肌が赤く染まっていった。
 
 軽く肩から背中一体を濡らし、それからシャワーヘッドをフックに戻す。
 ヒップのライン、手で辿りながら柔らかく歯を滑らせ。
 「っ、ァ」
 ゆらりと揺れた腰を僅かに引き出させ、そうっと色づいた部分を露にさせる。
 「熟れてる色をしている、」
 きく、と強張ったサンジに。臀部を甘く噛んでから、色づいた場所にてろ、と舌先を這わす。
 「…や、溢れ…っ」
 揺れた声が落ちてくる。
 
 構わずに締まろうとする場所を開かせ、舌を押し当てた。
 「ふ、ぁ、」
 揺れる腰を片手で押し止め、ゆっくりと収縮を繰り返す襞を舌先で擽る。
 じわ、と溢れ出てくる体液、自分のものとのミクスチュア。
 「くぅ、っん、」
 甘い声に構わず、深くまで舌を差し入れる。
 く、く、と蠢かせ。
 きゅ、と締め付けてくる入口に低く笑う。
 
 「ン、ぁ、―――あン…っ」
 甘い声がエコーする。
 水音よりも耳に心地よい鳴き声。
 「一度全部出しちまう?」
 収縮する度に零れ落ちていく体液を舐め取りながら訊けば。
 「…ぁ、たりな―――、ぉく、」
 タイルに指先で縋りながら、サンジが言っていた。
 ぺろりと舐め上げ、腰を上げる。
 
 「もっと欲しいか?」
 タイルからそうっと引き離せば。
 サンジがこくこくとどこか幼い風に頷いていた。
 金が眩く揺れる。
 「かわいいな、オマエ」
 
 正面を向かせたサンジを抱き上げ、両脚を腰の周りに回させる。
 「ん、ん」
 そのまま膝の下に腕を通し、更に引き上げ。
 首を僅かに反らせたサンジの鎖骨の上に唇を押し当て、吸い上げる。
 「は、ぁっ」
 背中、冷たいタイルに押し当てさせ、そのまま綻んだ入口にセックスを押し当てる。
 「もっと蕩けちまえ」
 指先が肌に埋まったのを感じながら、サンジの身体を落とさせ、ゆっくりと押し込む。
 
 「ォ、ろ―――」
 体積が静かに呑まれていく。蕩けた体内に迎え入れられる。
 サンジの眉根がくう、と寄り。官能的な表情を浮かべていた。
 一息で濡れて熱を持った最奥まで貫き。
 「あぁあ、」
 引き込むように絡んできた内壁を擦り上げる。
 サンジの背中が、くう、と撓んでいた。
 
 「ああ、あちィな、」
 首筋、笑いながら歯を立てる、軽く。
 「ぁっ。…アッ」
 きゅう、と回された脚が力を増していた。
 腕が縋り、内も狭まり。
 サンジのうちから零れ出た体液が、濡れた箇所を通り、伝い落ちてくる。
 
 「ぞ、ろ…っ、」
 火照った唇が名を呼んでいた。
 「しがみ付いてろ」
 肩口を吸い上げながら、腰を揺らす。
 快楽が引き起こされていく。
 きゅ、と締め付けられて、深く息を吐いた。
 ああ、もっと。気持ちよくなろうな…?
 
 
 
 
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