「も、…っと、」
「“もっと”?」
「舐めて…?」
酷く小さな声が告げていた。
湧き上がる熱だけに染まったのではない目元と頬。
ディッシュを掬い上げて、見下ろす。
「じゃあシェフ交代な」
に、と笑う。
はた、とサンジが瞬きをしていた。
蕩けたクリィムを指先で掬い、盛り付けの要領で肌に落としていく。
ちょん、と左胸の飾りの上。
鳩尾の上、多めに盛って溶けさせておく。
「ん…っ、」
サンジが声を上げていた。
指先で掬って、サンジの唇に押し当てる。
「中からも甘くなっとけ、」
笑ってぺろりと飾りの上のクリィムを舐め取る。
サンジが指先をかり、と齧った。
同じように飾りもかりりと噛んでやる。
「ッァ、」
「あんまりカラダ捩ると、アイスが落ちるぞ、」
脇腹辺りを固定してやり、鳩尾の上のアイスが溶けて垂れるのを見遣る。
サンジがきく、と跳ねていた。
ゆらゆらと揺れる蒼が見詰めてくるのを感じながら、ゆっくりと舌先で押しつぶすように、小さな飾りを弄る。
サンジが背中を浮かせていた。
とろ、と一筋、溶けたクリィムが脇腹を伝い落ちていった。
「どろどろになりそうだな、オマエ」
笑ってゆっくりと飾りを吸い上げる。
掌はそうっと下肢を辿る。
「んぁ、あ、」
く、とサンジの指先が肩に埋まっていった。
「いつもより数倍甘そう、」
くくっと笑って歯を立てる。
「ンッ、」
背中がガラスから浮いているのが、反射の深さから見て取れる。
舌先でゆっくりと中心線を通って鳩尾まで辿る。
すっかり体温に溶けた甘いクリィムを舐め取る。
甘い声が名前を模っているのが聞いて取れ。きゅ、と強めに吸い上げる。
甘い鳴き声、ゆるりと片方引き上げさせた下肢を指先で堪能する。
背中の方まで甘い筋が残されていた。
「―――っ、」
裏まで舐め取る代わりに脇腹を何度も唇で通過し。
肩から捩れていったサンジの肌を、きゅう、と吸上げる。
「…ぞ、ぉろ―――?」
サンジの指がTシャツを引っ掛けていく。
背中、強く縋る指。
「Yes?」
アイス、指先で掬い取る。
「膝、」
「膝?食われたい?」
甘えた声に訊き返す。
「かも…?」
ふわりとサンジが笑っていた。
「オーケイ、ベイビィ」
すっかりとろりとしたアイスを、立てさせた膝の上に落とした。
「――――っ、ん」
とろ、と何筋かに別れて白っぽいクリィムが垂れていく。
蕩けた笑顔を浮かべたサンジに、どうしようもなく愛おしさが沸き起こり。
膝頭から脛の方に筋を作ったラインを舌で辿った。
それから反対側まで登って、腿の方へと辿り落ちる。
サンジが踵を浮かせていた。
外側を舐め取ってから、また膝頭まで登り。
浮いた足を折らせて、外へ開かせる。
「ぁ、―――あっ」
「すっげえヤらしいのな、」
ぺろりと舌で内腿を辿る。
サンジが頬を真っ赤に染めていた。
アイスクリーム、ディッシュを傾けて。
すっかりと熱を帯びた中心部に垂らす。
「―――――――ゃっ、ア…!」
どろりと半液体化したアイスクリィムが辿り落ちる感触に、サンジがカラダを跳ねさせていた。
きゅう、ときつく目を閉じている様子に笑う。
「すげえ、美味そう」
笑って両足を折って開かせた。
とろ、と半液体が更に伝い落ちていく。
赤く染まった肌に、甘い白。
「う、ぁ――――ン」
曝させた奥が、伝う感触にひくりと蠢いているのが見えた。
「やぁらしぃな」
喉奥で笑う。
「美味そうだけどナ」
ディッシュはサイドに置き。
クリィムがほとんど垂れ落ちかかっている天辺に口付けを落とす。
「ゃ、―――みな…、」
揺れる声にさらに笑って、ぺろりと熱い中心部からクリィムを舐め取る。
サンジの声が零れ、切れ切れになっていた。
「すげえ、ソソルのに?」
くちゅ、と吸上げて、笑う。
「ア、ぁん…っ」
「You're looking very delicious, sweet baby」
指先まで震えたサンジに囁きを落とす。
オマエ、美味そうだよ。
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