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 「もっと、ってココだぜ?」
 軽く腰を揺らして、サンジの喉奥を軽く突く。
 「ん、…ふ、」
 含みきれなかったのか、僅かに下に伝い零れていくのを感じる。
 きゅう、と熱い舌が絡み付いてきて、緩く奥に当てないように腰を揺らす。
 サンジが蕩けたブルゥを合わせてきた。
 にぃ、と口端を引き上げ、サンジの口許を親指で拭ってやる。
 きゅう、と一瞬瞼が落ち。サンジの舌が震えたのが伝わってきた。
 
 僅かにサンジがきつめに吸い上げてきて、果敢に上下させていく。
 上がった息が腰の上に落ちてきて、低く笑って咥え込んだまま離さない唇を撫でる。
 「すげえ気持ちがいいよ、」
 「っ、」
 びく、とサンジが細い肩を揺らしていた。
 舌先が押し撫でるように火照ったものを遡っていき。音も無く零れていくものを嚥下していた。
 
 膝に片手が縋ってきていた。厚いデニム地の上から指先が埋め込まれたのが解る。
 く、と頤が押し上げられ、深く一つ息をする。
 「もう少し奥まで?」
 甘えた声で強請る。
 サンジがこく、と頷いているのに、頬をそうっと掌で包んでやる。
 熱い粘膜が奥まで全体を包んでいき、サンジが喉を鳴らせかけていた。
 先を強請るように甘い吐息が零されているのを感じる。
 く、と笑って軽く腰を揺らす。
 
 緩くキツク押し包まれ、こみ上げる快楽を追いかける。
 「―――っふ、ぅ、…っ」
 サンジが甘い息を零していた。
 く、と喉を鳴らす。
 ちゅくと吸い上げられて、サンジの髪を撫でた。
 「イイか?」
 見あげてくる眼差しに、目を細めて承諾を求める。
 潤んで溶けそうなブルゥが欲情しているのを見詰める。
 くう、と一際強く吸い上げられて、軽く腰を揺らして、後は筋肉が押し上げるのに任せる。
 ぴく、とサンジの舌が強張りかけていた。
 
 緩くモーションを引き摺ったまま、押しとめていた熱を注いだ。
 こく、とサンジが嚥下していくのを聞く。
 どこか無心な様子に、愛しさが沸き起こる。
 く、とサンジの身体を引き上げさせる。
 「―――ぁ、ん」
 濡れた唇から頤までを舌先で舐めて、濡れ零したものを舐め取る。
 「お疲れ様、」
 とん、と口付けて笑う。
 「ひぁ、ッゥ」
 ひく、とサンジが喉を喘がせていた。
 サンジが蒼を見開いていた―――なんだよ?びっくりしたのか、自分の声に?
 
 「上手くなったな、オマエ」
 抱き締めて、耳元で囁く。
 サンジが熱い息を首元で零していた。
 びくりと肩が跳ね。サンジの状態を知る。
 こく、と喉が鳴っているのを、さて、聴いたことにしようか、聴かなかったフリをしようか?
 「――――はなし、…」
 消え入りそうな声が、蕩けて滴り落ちそうになっていた。
 腕は強く回され、くくっと笑って耳朶を食む。
 「それでオマエ、眠れンのか?」
 「ん、っん」
 バス、行くもん、と。酷く小さな声がしていた。
 
 「それで。明日起きれるのか?」
 「ん、」
 ぺろりと耳朶に舌を這わせる。
 「ぁ、あ」
 熱い息が首元にまた落とされる。
 どこか必死に頷いてくる様子に、くくっと笑ってするりとサンジの中心部に片手を伸ばす。
 「や―――くそく、だも…」
 「I could help you?」
 助けてやンのに。
 跳ね上がる声にからかい混じりで囁く。
 
 「―――だ、って、」
 ますます消え入りそうな声が、言っていた。
 「もう。いっしょ、だも…、」
 半分泣いているような声。
 「水シャワーなんか浴びて風邪引いたらシャレにならねェぞ?」
 顔を真っ赤に染めて、泣き出しそうな顔で見詰めてくる。
 「…わかってよぉ、」
 「わかってやらない、」
 にぃ、と笑ってサンジの身体を引き上げた。
 
 「あ、―――や…っ、」
 きく、とサンジが身体を跳ねさせていた。
 「ゾ、…ろ、はな―――っ」
 リネンのゆったりとした白いシャツの裾を分け、柔らかいベージュのドローストリングスのパンツの上から、く、と握る。
 「やだね、」
 焦った声にサンジに笑う。
 「―――ぁ…っ」
 サンジの脚が跳ねていた。
 
 「ねぼすけでもいっか、」
 どんどん、と肩を駄々っ子のように突いてくるサンジに笑いかける。
 ヘヴンリィ・ブルゥが涙と欲情に濡れていた。
 ひく、と喉が鳴っている。
 泣くか?
 笑ってするりとドローストリングスを引き下ろした。
 「んんっ」
 「オレが起こせばいいんだしな?」
 に、と笑って今にも弾けそうな中心部を軽く扱く。
 
 「あ、ぁア…っ、」
 きゅう、と手を押さえようとして、けれどてんで力の入ってないサンジの仕種に笑う。
 ぽろぽろと涙を零していっていた。
 「泣くこともないだろ?」
 ぺろりと雫を舌で舐め取る。
 びく、と震えたサンジの身体を一層引き寄せて、く、くと軽く扱いていく。
 「眠らせてやるから、サンジ」
 とん、と泣き濡れた頬に口付ける。
 「んァ、んウ…っ」
 サンジが唇を噛んでいた。そこにも舌を這わせる。
 「っ、」
 ぽろぽろと更に涙が伝い落ちていくのを吸い上げる。
 「だぁ、って、足りな……っ」
 
 「流されちまいな、ベイビィ?」
 潤んだ蒼を見詰めて笑いかける。
 「Now when did I ever let you down?」
 オマエを失望させたことなんぞ、あったか?
 
 
 
 
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