鳴く、ねえ?
キラキラと欲情した眼差しで見下ろしてくるオトコの首に両腕を回した。
ヨカッタら、鳴いちゃうでショ。
両足をオトコの腰に回した。
「気持ちよく、鳴かせてくれよ、」
口付けようと身体を起こして、その直前で囁く。
見上げるキャッツアイに挑むように、ゆっくりと腰も引き寄せる。
目線を絡ませたまま、緩く唇を食む。
つ、とオトコを受け入れていた名残のある場所に、さっき握ったモノが当たって。
ふ、と息を零して笑った。
勝手に筋肉が収縮して、とろ、と中を伝うものの存在に、背筋に電流が走った。
悪寒に近いような…快感?
さらに足で腰を引き寄せ、ゆっくりと拓いていく感覚に目を閉じた。
くぷ、と音を立てたように思うソコ、じっくりと僅かずつオトコを呑み込んでいく。
一度咥え込んだからなのか、最初の時ほどには痛みはない…と思う。
ただ、存在感は相変わらずで。
ぐらり、と頭が揺れる。
「…あつ…、」
オマエのモノ、熱すぎ。
溜め息に近い吐息を漏らす。
まだ充分に濡れているからなのか、じわじわと咥え込んでいくのと同時に、内は大人しく拓かれていく。
する、と顔に触れられて、目を見開いた。
クラクラと眩暈と、やけに白っぽいフィルタの向こうで、キラキラと面白そうな光を弾くオトコの目。
「…あ、ァ、」
低く唸るように感覚を音に変換して零す。
灼熱、蛇が餌を呑むように、筋肉が蠢いて迎え入れていく。
「め、まい、がス…ル」
圧迫感。
埋められていく、塞がれていく。
「ク、るし…、」
息がまともにできないみたいだ。
「すげ…ぃ…パィ、」
掠れた声で、思ったままを口にする。
こんな自分の声、初めて聴いた…と思う。
「こぉ…ざ、」
時間をかけて、もうこれ以上はムリ、というくらい深くまで、引き寄せた。
「あ、…ぁ、」
深い息を吐いて、強張ろうとする筋肉を宥めリラックス。
滲んだ視界の中、空間のオレンジがさらに甘味を帯びていた。
頬に口付けられて、瞬き。
頬骨に反って、熱い舌が辿る感触に、ぎゅう、としがみ付いて、目を閉じた。
熱い身体に、安堵する。
「セト、」
大好きなオトコの体温と鼓動。
「…はいっちった、」
首筋に口付けを落として、低い声で名前を呼んだオトコに応えた。
じわ、と湧き上がるアイジョウ。
感覚より感情。
キツキツで、多分、苦しいだろうに。
「おまたせ、」
笑って囁いてみた。
next
back
|