感性よりも視覚で欲情するのは、哀しいオトコの性なのかもしれない。
といいつつ、これはさすがに悪趣味だろ…?
明るいバスルームのライトで視界はさらにクラクラ。
微妙に縁に座っていて、背中がずっと冷たい、どことなく。
ああ、クソ、オマエどこ舐めて…あーあ、
身体が勝手に熱くなって震えている。
舌がくいくい、と潜り込む隙に、締め付けて零し出してしまいそうな…オトコの精の名残に、背筋が震える。
恥ずかしいぞ、このヤロウ。
ああ、クソ、力抜けていきそうだ、
コラ、コーザ、オマエちったあエンリョ、
「あ、ぁあ、あゥ、」
きゅ、と吸い付かれて、また僅かに奥深く、差し入れられて震えた。
足が、跳ねる。
水音。
くりゅくりゅ、と中で蠢く感触に、ますます身体が熱くなっていく。
ひりひり、としていたソコは、あっというまにネトネト。
ぞくぞく、と背筋を快楽だと知っちまった感触が駆け上っていく。エンリョのカケラも無く。
「う、んぅ、ふっ、」
腰が揺れそうでも、この体勢じゃキケンだ。
縁から落ちそうで、快楽に没頭することもできない。
理性が危険信号を発する感性に縛られて、手放しちまうこともできない。
奥の柔らかなモノの間に、くう、と鼻先が埋め込まれた。
熱い粘膜もそれと一緒に差し込まれて、思わず背を仰け反らせた。
「こ、ぉ…っ、」
じりじり、と焦らされてる。
ずくずく、とタイルに擦りつけた頭の奥がイタイ。
あがるばかりの体温に、息をするのも辛くなってきた。
くう、と僅かに柔らかな襞の周りに鋭利なエナメルが当てられて。
「っあ、」
びくり、と腰が跳ねた。
じわ、と快楽の象徴から勝手に零れ落ちる蜜に身震いする。
く、と舌を引き出された感触に、思わずぎゅう、と後ろを締めた。
ぺろ、と零れ落ちた蜜を舌先で辿られ、吸い上げられてまた足が跳ねた。
「コォ…ザっ、」
先端を舌先で開かされる感触に、熱が高まる。
小刻みに吸い上げられて、漸く快楽の海に理性を手放しか?
「は、あっ、ぅ、」
脳味噌に赤のイメージ。
快楽の熱で埋められていく。
後ろ、するりと入り込んできた指に、思わずびくびくっと足を跳ね上げた。
ぎゅう、とコーザの髪を握り締める。
くう、と内側を撫でられて、頭が白くなり始める。
「ふ、く、ぅんッ、」
ああ、快楽で沸き立つ。
強い刺激に、背中でずり上がる。
唇が締め付けたり緩めたりしながら、腰を掴まれて引き戻された。
「だぁめ、」
欲情したオトコの声。
「ふ、うぅっ、」
「やぁっと、蕩けてるよ?」
「や、ゆ…ぅな、」
くぷ、と含まれて、また眩暈。
羞恥心と快楽と、綯い交ぜで翻弄される。
体内、奥、ポイントをずらした場所。
そこも擦るように指先で擦りこまれて、背中が大きくアーチを描く。
「コォザ、や、も…ぉ、」
「ホシイ?」
根元を咥えられたまま、問われて。
なにが、と言い返せないまま、頷く。
この姿勢のままじゃ辛くて、逃げ出したくなる。
く、と中で指が動いて、締め付ける。
「は、こ、ざ、んん、」
切れ切れ、自分でなにがほしいのかワカラナイ。
強く筋肉を引き絞ったままの中を、ずるり、と指が引き抜かれて喘いだ。
熱。
ぐい、と抱え上げられて、体重を前に倒した。
「こ…ぉ、」
ざぱり、と水音。
ゆらゆらと揺れる体。
髪に落とされる口付けの優しさに、泣きたくなる。
next
back
|