すい、とベッドに戻されて、んぁ、とうめきながら僅かにバウンス。
そのままクルリとひっくり返されて、シーツに顔を埋めた。
背中、かけられる体重。
「ふ、うぅ、」
項、齧られてビクリ、と身体が跳ねた。
くう、と腰、浮かせられて、蜜を零すモノに添わされる熱い掌。
「んっ、あっ、」

ぎゅう、とシーツに胸元でしがみ付く。
ぐ、と膝で膝を開かされて仰け反った。
「い、あああっ」
グ、と灼熱、肉を穿って。
勝手に腰が逃げかける。
涙に滲んだ目で、空間を見詰めた。
項、熱い舌が辿って目を瞑る。
「ぃ、つ、…ぅ、」
声、死にかけ。

やんわりと宥めるように掌、僅かに竦んだモノを扱く。
ズキズキ、と項、熱を持つ。
「こ、ぉ…、」
リネンに爪。
指先で、縋る。
奥、オトコの楔の感触。

押し当てられて、うめいた。
ず、と僅かに綻んだその場所に埋められて、ぐい、と腕を突っ張った。
「は、ぁ、ああ、あァ、」
「セト、」
甘く蕩けた声に呼ばれて、ゆっくりと振り返った。
ナミダで、シルエットがぼやけてる。

「こぉ、ザ」
くう、と前を高めるように手を動かされて目を瞑った。
肩に落とされた口付け。
耳に落とされた口付け。
「ぅ、んぅ、」
ひく、と勝手に腰が揺れて。
ぐ、とオトコのモノが侵入する手助けをしちまった。
「あ、こ…ォザ、」

ゆっくり、ゆっくりと入ってくる存在。
短い息をつぎながら、呑み込む、筋肉を蠢かせて。
唇が、肩から背骨へ、そして浮いた肩甲骨へと辿っていく。
「溶けちまえよ、」
灼熱に、震える。
声が、甘くて、重くて、ヨクジョウしてて。

「んぁあ、」
ぎゅう、と目を瞑った。
「いまだけ、狂って溺れちまえよ、」
「んっ、あ、あっ、」
アツイ。
「セト、」
グ、と奥の奥まで差し込まれたモノに、嬌声を上げる。
場所、"イイ場所"をダイレクトに抉られて、背中を仰け反らせた。
「おれにだけ、魅せて?聞かせろよ」

アツイ。
震える。
「は、あンぅ、」
快楽。
走り回る、体内。
ぎゅう、と中心ごと抑えられて息を呑んだ。
リズム、緩やかだったのが勢いを増して刻まれていく。
「は、はン、あ、あ、ア、」
頭、オカシクナル。
「…セト、」
ドロドロニ、意識ガ溶ケル。
ぐ、と抉られて、びくんと身体が跳ねた。
「あ、あんんっ、」

くう、と身体、筋肉が勝手に引き絞られる。
フラッシュ、何度も。頭の中、焚かれて。
ぎり、と肩甲骨の辺りにも、灼熱。
歯が立てられた感触に、ギリギリとリネンに爪を立てて突っ張る。
ぽた、ぽた、と蜜が零れる音が耳から浸食してくる。
ぬるぬるの掌の感触に、否応無く追い上げられる。
仰け反る。
「あ、ア、は、んぁっ、」

ぎゅ、ぎゅ、と絞り上げられるように昂ぶりを扱かれる。
内を何度も擦り上げる灼熱。
熱、感覚、オマエの寄越すものでイッパイだ。
それだけしか、考えられない、
ぐい、と引き出される感触に、身震いした。
そのまま、腰骨が当たるくらいにきつく穿たれて、悲鳴を上げた。
中、やさしく擦られて、涙ぐむ。
ぶるぶる、と何度も身体が震える。

「セト、」
「こ、ぉ、っ、」
涙声。
アツイ。
溢れる、全部。
「泣いて、くれンの…?」
掠れた、オトコの声。
頷く。
「キモチイイ?」
頷く、何度も、リネンに頭を擦りつけて。
「イ、ィ…コ…ザ、」
ぐう、と酷くやさしく奥に押し当てられて、背中を撓ませた。

「あいしてるよ、もっと言って?」
低くて掠れた、甘い声。
溺れるよ、もぅ。
「セェト…?」
「コォ、も、イく、」
身体中が沸き返る。
「コォ、ざ、い…よぉっ、」

ぎゅ、と熱を握り込まれて、びくびく、と身体が跳ねる。
「コォ、コぉ、あ、ふれ、る…ッ」
「―――す、げ…っ」
「コ…ォッ、」
ぎゅう、と中の熱を締め上げる。
ぐん、と突き入れられて、体温が湧きかえった。
「あああああッ、」
悲鳴、多分、もうわからない。
手で腰を持ち上げられる。
もっと深まる、逃げ出せない。

「あ、ああっ、あン、あっ、」
ぐう、と一層深く押し込まれて、背中が反る。
「や、ぁあっ、ああっ、アぁっ、」
奥、深い場所、何度も抉られるように深く押し込まれる。
フラッシュ、止まらない。
ぐうう、と身体が反って。
「ア―――――ッ、」

縁が拓ききるまで引き出され。熱、放出した。
そのまま奥まで一気に押し込まれて、びくびく、と身体が跳ねた。
奥、灼熱、凄い勢いで注がれる。
何度も、分けて。
「―――――っ」
内側から爛れていくみたいだ。
リネンに縋ったまま、僅かにも動けない。
「セト、」
甘く掠れた声にも反応ができない。

くう、とまだ熱さを持った項に口付けられた。
濡れた身体が背中にぴたりと密着してくる。
くう、と指で蜜を放出しきってもまだ僅かに硬いモノを撫でられた。
「…ぉ、ざ、」
酷く小さな声だ、オレ。
髪の間に、鼻先が埋められた感触。
くらくら、と頭が揺れる。
意識が、跳びそう。
足が、震えてきた。

「なん?」
やさしくくぐもった声。
「…っ、」
びくん、と腰が跳ねた。
「なぁに、セト」
「……っ、」
酷く幸せそうなコーザの声に、泣きたいような笑い出したいような気分になる。
「も、だめ、」
「セト、」
「だ、め、」
泣き笑い、で震え出す。
柔らかく髪に口付けられて、荒い息を少し整える。

ぎゅう、と力強く抱きしめられて、漸く力が身体から抜けた。
「コォ、」
吐息のような声。
ゆっくりと背中から濡れた身体が離れていき。
背中一帯に口付けが落とされていく。
ずるり、と身体が引かれて出て行ったモノに、また僅かに震えた。
「ハッ、」

完全に抜かれて、膝が滑っていった。
くたり、とリネンに懐いたところを、熱い腕の中に閉じ込められる。
「コー…ザ、」
「寝ちゃって、いいよ?」
目を閉じた。
「ん、ごめ…、」
口を開くのも、億劫だ。
意識を、保つのも……。

最後に、ちゃんとしといてやるからさ、と酷くやさしい声がした気がした。
…はは、よろしく……。




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