熱くて、意識が飛び始める。
けど、本当は知ってる、熱いだけじゃないこと。
触れられて、キモチがイイ。
ゾロの掌、唇、なぞっていく感触に、肌が粟立つ。
掌、直接握り込まれて。
尾てい骨の上の辺り、ぴりぴりって痺れた。
捕まえた快楽に呑まれる。
く、ってコートの裾、開かれた。
熱く熱っていた表面、さぁって空気が撫でていった。
「ん、」
脚、ふるって震えて。
その片方を、ゾロの手が捕まえた。
「いい眺めだな」
呟きが聴こえて、心臓が跳ねる。
「あ、あぅ」
晒される、ゾロの目の下。
もう何度も身体を重ねたのに。
全部、ゾロのものなのに。
どうしてだろう、今日はとても…そうされることが恥ずかしい。
く、と持ち上げられる、片足。
「は、…っ」
ふ、とゾロの唇が内腿に触れた。
そろり、と辿る感触に、眩暈が起こされる。
くう、とラグに指を潜りこませた。
とても優しく触れられて。
ぞくぞく、と快楽が身体中を駆け回る。
「あ、あァ、ふ、ぅ」
さわさわ、と辿り落ちていくゾロの唇。
伝い登っているんだろうか。爪先を目指して。
膝の内側に、かり、と僅かに歯を立てられて。
「んんあっ」
ひくん、って腰が勝手に跳ねた。
く、と少し押し上げられて。
膝裏を舐め上げられる。
「あぁう…っ」
びくびく、と身体が跳ねる。
じわ、と抑え切れなくて、蜜を少し零す。
「く、う…っ」
熱くて思考が止まってしまう。
ゾロの片手、オレの中心部に触れてるソレ。
く、とからかうみたいに弄ってくる。
素直に追い上げられない快楽が蹲って。
内側に渦巻く。
また蜜を零してしまう。
ゾロの唇が、脹脛を通過して、足首にさしかかっていた。
てろり、と一瞬舌が掠める、アキレス腱の上。
そしてそのまま、そこにくう、と歯を突き立てられた。
「あ、あ、ッ」
びく、と震えた脚。
けれど、しっかりとゾロの手が掴んでいて、びくともしない。
痛みが熱に転化される。
ざ、と駆け巡る、快楽と同じ速さで。
「ふ、くぅっ、んんん…っ」
痛い。
痛い。けど、
イタクナイ。
熱いだけ。
「ゾ、ロォ…っ」
熱で視界がぼやける。
目の先、オレンジのぼやけた光。
緩められた頤の力。
そのまま、踵に沿って熱く濡れた舌が辿っていく。
「ふ、…う、ん、」
零れた蜜を塗りこめるように、ゾロの手がオレの昂ぶりを撫でる。
上下する掌。
僅かに濡れた音。
「ふ…う、…っ」
くう、と怯む、なぜか。
それでも構わず、ゾロの唇は土踏まずまで到達して。
抉るように歯を立てられて、足を揺らす。
「あ、あぅっ、ううッ」
ふ、とゾロが吐息で笑ってた。
びくん、と勝手に筋肉が収縮する。
腰が跳ねて、また体内から沸き出ていく蜜。
熱い。
き、と歯を立ててから、すぅ、と足の指の付け根に、舌が滑ってくる。
濡れた感触、滑る舌。
くすぐったくて、ゾクゾクして。
「あ、あ、ア」
短く喘ぐ。
そうじゃないと、快楽に狂いそうだ。
「ゾ、ロぉ…っ」
あむ、と口に含まれた爪先、噛まれた。
緩く。
「は、ああああッ」
びくびくと跳ねるカラダ。
中心部からは、ぐちゃぐちゃと濡れた音がしている。
「ぞ、ろぉ…ッ」
頭を振る。
くう、と先端を押し開かれて、また蜜が溢れる。
熱い、ソコが。
くうう、と鳴きはじめる、カラダ。
ぱしん、と頭にスパークが散った。
かり、と小指、齧られる。
く、って足、押し開かれた。
「は、あぁっ」
目を閉じる。
瞼のスクリーンに飛び散る火花。
す、と落とされた身体。
ゾロが、内腿の奥、きつく吸い上げていった。
ぎゅう、と。
「ンあああっ」
身体が跳ねる。
もう知っている快楽の濃さ。
ひくついている、ゾロを受け入れる場所。
目をきつく閉じると、じわ、と牙が食い込んできた。
肉、筋肉組織、穿つゾロの牙。
「あああ…っ」
ぎりぎり、とラグを握り締める。
目を開ける。
何も見えない。
ぼやけた視界。
「い、た…ッ」
熱くて、涙が零れる。
ゾロの視線を感じる。
強くギラギラしているソレ。
「ん、ふぅっ」
ずり、と腰を僅かに揺らした。
食い込んでいた牙、また少しもぐりこんできて。
ゾロの手が、ぐ、って引き戻した。
腰の下でコートがずれる。
「ゾ、ロォ…ッ」
熱い。
この熱をどうにかして欲しい。
てろり、と内腿を辿るゾロの舌。
肉厚な感触、濡れて熱い。
ぶる、と震える。
駆け抜けていく快楽。
「ぞ、ろお…ッ!」
泣き声だ、オレの。
応えるように、ゾロの指が昂ぶりをぐい、と扱いていった。
ばしり、とまた快楽が弾ける。
ぶる、とまた身体が震えた。
「あ、ああぅっ」
とろ、と零れた蜜。
それをゾロの舌が舐めとっていった。
そのまま全部、ゾロの口の中。
熱くてザラザラした感触。
ねっとりと絡む、濡れた熱い柔らかな舌。
「ぞろ、ッ…ぞ、ろぉッ、」
泣き出したいくらいの快楽。
きゅう、って吸い上げられて、意識が飛び始める。
白く染まり始める脳裏。
濡れた音を立てて、貪られてる。
空いた掌、するすると脚を辿っていって。
ぴん、と張り詰めた昂ぶり。
もうダメ。
ダメ、弾ける。
「んあああッ」
どくり、と吐き出した。
留めていた熱い快楽の蜜。
くうう、と筋肉が収縮する。
ゾロが喉を鳴らして、ソレを呑んでいったのが聴こえる。
く、とゾロの舌が絡んで。
一瞬柔らかくとろけた昂ぶり。
また、くう、と張り詰める。
まだだ、って促されて、
「…っ」
ふる、って身体震えた。
残ってた僅かな蜜、それもゾロが呑んでいった。
ふるふる、と身体を震わしながら、息をする。
「は、はぁ、は、あぅ、」
喘ぐ。
苦しい。
ぐう、と息を呑んだ。
汗で張り付いた前髪が嫌で、顔を手で覆った。
ゾロの唇、一瞬浮いて。
「甘いな、オマエ」
囁かれるコトバ。
「…あぅ…ッ」
く、と腕掴まれて。手を下ろされる。
潤んだ視界のまま、ゾロを見下ろしたら。
「見せろよ」
優しい低い声が囁いた。
じわ、となぜか涙が満ちる。
「ゾ、ロっ」
快楽にゆれる、オレの声。
ゾロの指、伸ばされたソレ。
オレの唇をなぞっていく。
「ふ…っ」
舌を伸ばして、ソレを舐めると。
同じタイミングでゾロもオレの昂ぶりを舐めた。
「くぅっ…!」
ぶるり、とまた震える。
「…も、っと…」
ぺろり、とゾロの舌が容をなぞっていった。
「ふ、くぅ、う」
舌を伸ばして、ゾロの指を舐める。
ゾロの舌先、尖らせた赤いソレ。
先端のとこに湧き出た蜜をぺろりと舐めてから、く、と全体を含んできた。
「んあああッ」
ぞくり、と快楽が跳ねて。
勝手に背骨がアーチする。
くん、と僅かにブリッジしたら、しゃらん、と涼しげな音を立ててネックレスが首を滑った。
「ぞ、ろぉ…っ」
熱がまた渦巻く。
ゾロがく、って少し笑ってた。
「…イ、いよぉ…っ」
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