ワー。



空が真っ暗に染まり、たくさんの星が宝石のように天井で輝きます。柔らかな黄金色をした月も現れ、淡い光で世界を照らします。
けれどそれでも少しばかり暗すぎるな、とショーンは思うので、ぱちん、と指を鳴らしました。
短く魔法を唱えて予備のランタンを増殖させ、火を灯してあちこちに移動させます。
ついでにお星様の欠片を浸して作ったソーダに宝石を落とし、グラスに入れたものも側に置きます。
こうすれば、甘い宝石ソーダを好む妖精たちが、炭酸にしゃっくりを上げる度に淡い光をぽわんと放つからです(これはラボでテスト済みです)。
甘い口付けにほわっと表情を和らげていたノーマンが、ふにゃりと笑いました。
「らんたん…!」
ランタンを一つ側に呼び寄せて、にっこりとショーンが笑いました。
「蕩けて甘い顔をしてるノーマンの表情を見たいからね」
「しぉの髪がきらっとします」
うっとりと笑うノーマンのシャツの裾をひっぱってズボンから出させます。
ぱちん、と指を鳴らしてお星様キャンディを一つ取り出し、それを咥えてからノーマンに口付けます。ぎゅう、と抱きついてきたノーマンの口中にキャンディを落とし、それを舌で掻き混ぜながらシャツのボタンを外していきます。
甘い溜息を零したノーマンが、ちゅるっとキャンディごとショーンの舌を吸い上げていきます。
とろとろと口付けを深めながら、ノーマンのシャツを肌蹴させ、スラックスのボタンも外して寛げます。
肌の上を掌で辿って形を確かめ、産毛を逆立てるようにさせて感度を上げさせます。
ぴくんと足が跳ね上げたノーマンの舌を甘く噛み、唇を吸い上げてから口付けを解きました。そのまま頤に歯を立て、肌を吸い上げながらスラックスをすっかり落とさせてしまいます。
「しぉ、」
そう熱い吐息を零しながら呟いたノーマンの片足を引き上げさせ、まだアンクルブーツを履いたままの片足を膝の上に乗せ、丁寧に紐を解いて脱がします。
「全部脱ぐとちょっと寒いかな。靴下は残しておこうか」
ちゅ、とノーマンの膝に口付けてから、今度は反対側のアンクルブーツを脱がしにかかります。んん、と甘い声を上げてノーマンがむずかりましたが、そこはさくっと無視します。
くっと膝裏を押し上げ、あらわになった腿裏がランタンの光を柔らかく弾いてとても美味しそうです。
重くなりつつある瞼を瞬いたノーマンにふわりと笑って、かぷっと腿に歯を立てます。
「ぃた、っ」
「ん、ごめん」
甘えた声を上げたノーマンにくすっと笑い、甘く穿った後にてろりと舌を這わせます。真っ白いニーハイソックスを履いたままの脚がぴくんと揺れ、もぞもぞ、とノーマンが腰を動かしました。
ちらっと視線を跳ね上げれば、困った顔でノーマンが見上げてきました。

「うん?」
ふわっと微笑んで先を促せば、更にノーマンが眉根を寄せて腰をもじもじとさせます。
「あの、」
と掠れて小さな甘い声でノーマンが言います。
「なに」
さら、と脇腹を空いている掌で撫で、内腿から足の付け根に向けて舌を這わします。
「ん、ぅ」
甘い蕩けた声を上げ、ノーマンが手を躊躇いがちに下げますが、また戸惑って元の位置に戻ります。
「どうしたの、」
くすくすと笑いながらノーマンがあぐあぐと太ももを甘咬みします。
掌ではノーマンの脇腹から脇にかけて手を滑らせていき、小さな尖りに指を掠めて、縁をくっと指先で引っ掻くようにします。
「しぉ、…っ、ぼく、」
甘い声を上げて、もじ、とまた腰を揺らして掌をきゅっと握ります。
「なぁに、ノーマン?」
ぐうっと膝を押し上げ、足の付け根をてろりと舐め上げます。
「きゅうって、なっちゃ…」
頬を真っ赤に染め、唇を噛み締めるノーマンにくすりと笑ってショーンがするりと腿裏からヒップに手を滑らせました。
裾から指先を潜り込ませ、むにむにと尻を揉みます。
「どこが?」
「ふぁ、ん」
噛み締めていた唇を解いて、甘く重ったるい息を零します。そして掌で慎ましやかに盛り上がった場所をきゅっと抑え込んだのです。
「うん、可愛いね」
くす、と笑ってショーンがノーマンの手の上から中心部に口付けを落とします。
「しぉ…っ」
手の中でノーマンの膝が震え、かくんと腰が揺れました。
「とって、くださ…ぬぎ、」
はふんはふんと熱い息を吐き出しながら、甘いおねだりを呟きます。
「脱ぐの?かわいいのに」
口をずらして、ノーマンの手が押え切れなかった場所をはむっと唇で啄みます。そのままじゅっと吸い上げれば、柔らかいパステルグリーンの下着に濃い色の染みが広がります。

「だって、」
腰をかくかくと揺らして、ノーマンが潤んだ目で見上げます。
「しぉおんに、たべてほし、です」
熱い息を零して、ノーマンが更に頬を真っ赤に染めて呟きます。
「んん。ノーマンの、美味しいから好きだよ」
くすくすと笑って悪い魔法使いがてろりと下着ごとノーマンの指を舐めます。
「きゅうってなってるの、しぉだけがなおせるんですもの、」
ノーマンの胸元を撫でていたショーンの手を捕まえ、目元まで真っ赤になったノーマンがぼそぼそと呟きます。
「くらくらしても、しぉおんがいいんですもの」
「うん。くらくらしててあちちなノーマンも大好きだからね」
ふふっと笑ってショーンがノーマンの手をぎゅうっと一度握りしめてから、両手でノーマンの下着を落としにかかります。
ぷるん、と飛び出たものの先端からは透明な雫が零れており。下着をあっさりと足から抜いてしまってから、ぱくんと先端を咥えて吸い上げました。
とろんと笑ったノーマンの腰がびくんと跳ね上がり、直ぐに甘い声があがります。
「ぁ、あ」
真っ白いニーハイソックスが眩しい長い足が跳ね上がります。それを両手で捕まえ、膝裏を押えて開かせ、ぐうっと広げさせながら更に深く屹立を吸い上げます。
「しぉ…っ、ん、んー…っ」
甘い声を遠慮なく上げて、ぐうっとノーマンが腰を引き上げました。
その拍子に肌蹴た白いシャツの間でお星様ペンダントが光り、切なげに顔を歪めたノーマンの表情が鮮明になりました。
「両足、自分で持って広げてごらん」
囁くようにショーンが告げ、垂れ零れた唾液で濡れた屹立の付け根を指先でつつっと撫でました。
こくこく、とノーマンが頷いて、熱くなった指で両膝の裏を捕まえ、くうっと開きました。ぬらぬらと濡れた中心部も空気に曝され、切なげにノーマンが息を零します。
「よくできたね。そのまま我慢して開いていてね」
ぺろん、と唇を舐めたショーンがそうノーマンに告げ、濡れた指先で更に唾液を伝い零すように動かし、収縮を繰り返す奥の入口の上でくるくると円を描くように擽ります。

「――――――っぁ、」
震えたノーマンの声にショーンが笑って、再度跳ねる屹立の先端を口で咥え、舌を絡めながら吸い上げました。
「ノーマンはどこもかしこもかわいいね」
咥えたまま囁いたショーンが、くうっと指先を埋めます。直ぐに締め付けられ、低くショーンが喉奥で笑えば、びゅくん、と跳ね上がった屹立から熱い蜜が零れ出ます。
「ふぁ、っあ…」
熱い息と共に声を漏らしたノーマンが、きゅうっと指先を膝裏に埋めました。
「しぉ、」
こくん、と蜜を飲みこんだショーンが、ぬぷぬぷと指先を動かして解しにかかります。
ぶるっと身体を震わせたノーマンに笑いかけ、ショーンが屹立を口から外しました。
そして空いている指を自分の口に突っ込んで、半透明の作り立ての小さな柔らかいカプセルのようなものを取り出します。
腰を揺らしたノーマンの内から一度指を引き出し、そのカプセルのようなものを指で持って、僅かに広がった入口に押し当てます。
「これ、ノーマンの蜜ね」
カプセルで縁をくるっと撫でてから、ぐうっと押しこみます。
「潤滑剤が代わり、になるかな?」
「―――――――――ぁ、」
ふるふる、と身体を震わせたノーマンがきゅうっと目を瞑りました。
「ぎゅっと締め付けたら割れて中身が出てくるからね」
甘い声で囁いたショーンが、再度指を奥に宛がい、ぐうっとカプセルを押し込むようにぬくぬくと指を動かします。
「ん、っぁ」
足をぴくぴくと跳ねさせ、熱い声で鳴いたノーマンの腹の上に唇を押し当て、お臍の縁をきゅむっと吸い上げました。それから、舌先で弄ります。
「しぉ、っゃ、くすぐ…っ」
もじもじ、と腰を揺らした瞬間に力が入ったのでしょう、カプセルが割れて体内の奥深くからノーマン自身の精液で濡れていきます。
「―――――ひぁっ」
びくっと腰を跳ね上げて悲鳴を上げたノーマンを見上げ、ちゅぷっと臍を吸い上げたショーンが笑って言いました。
「どうせなら中もノーマンの味がいいものね」
「ぱちん、っていいましたぁ、」
ぽろ、と潤んだ双眸から涙を零してノーマンが呟き、ますますショーンが口端を吊り上げました。
「それは気のせいだよ、ノーマン」
もちろんそれはそんなわけはなく、魔法のカプセルが割れて振動が伝わり、音として脳が信号を受け取ったまでのことです。
ひっく、とノーマンがしゃくりあげながら、もじもじと腰を揺らして膝に指先をのめり込ませ、涙を零します。
「しぉおお、」
気持ちが良すぎてどうしていいのか分からない、といった表情を浮かべたノーマンの奥を指先でぬぷぬぷと弄りながら、ショーンがちゅっと屹立に口付けてから身体を起こしました。
「いっぱい声をあげて、どうして欲しいのか言っていいよ、ノーマン」
がじ、と脇腹に歯を立ててから、ぴんと立った胸の飾りに舌を這わせて吸い上げます。
「どろどろに溶けて、蜜だらけになって、気持ちよくなって」
膝裏を抑え込んでいる手をひとつ外させ、ショーンが自分の背中に回させました。
「いっぱい泣いて、もっと訳解らなくなっていいよ、ノーマン」
かじ、と胸の尖りに歯を立て、ショーンが笑いました。
「それでもって、もっとオレだけに夢中になって」