と
ろ
ふ
わ
ん。
つま先やかかとや足裏がほかほかととても熱くてノーマンがくらくらに目がくらむようなのに、あんよを揺らしました。
少し涼しくなるかと思いましたが、ぜんぜんだめです。じんじんと身体中がつまさきと同じくらい熱いのです。
「しぉお、」
いつもはすこしひんやりと気持ちの良いショオンのお背中に触っても、おなじくらい熱くなっています。
ショオンの髪の毛が肌の上をくすぐっていくだけで眩暈がしそうです。
さっき、やっぱり「ぱちん」といった気がします。ソックスを脱いだらもう少し涼しくなるでしょうか。
「しぉお、」
んんんー、とお声が出てしまいます。
ソックスを脱いでしまいたいですが、ゆらゆらと暗い中に真っ白のソックスが見えても手が届きません。ショオンのお背中を抱っこしていて、もう片手でお膝をきゅうっとつかんでいます。
「んぁう」
お尻のお肉の奥にとろりと何かが零れました。さっき、シォオンが言っていたカプセルかもしれません。じわん、と熱いのとくらくらするのとがお肉の奥がわからひろがっていきます。ショオンの指が触るところぜんぶが溶けていきそうに思えます。
お胸のところもショオンが齧っていくのにまた足さきがぐらりとします。男の子のところだって、熱くてじんじんします。
息をするのが精いっぱいで、ノーマンがお口を大きく開きました。
ショオンのお肩にいつのまにかすがっています。荒く息をしているせいでせわしなく上下しているお胸よりもっと下に、ショオンのきらきらとする金色の髪が見えます。ランタンの明かりに、銀色の粉がまぶされたようにきれいに光っています。
「しぉ、っ」
あつい息をノーマンが零します。
くち、とほっぺたが赤くなるような音があんよの間から響いてきます。
「くつ、した…、あっつぃ、」
どうにか訴えます。
身体中がかっかとあついのはくつしたなどのせいではないのですが、ノーマンにはわかりません。いつもと違うことはソックスくらいしか浮かばないのです。けれど、ショオンはとっても優しい声で言いました。
「風邪ひかないように一番手の届きにくいところはカヴァしておこうね」
「そ、なんですか…っ」
きゅうっとショオンに肌を吸い上げられてノーマンのお返事が跳ね上がります。
「うん、そう」
ショオンがそう言うのなら、きっと本当なのでしょう。そうすぐに信じて、ショオンの肩をきゅうきゅうと握ります。
けれど、するりとショオンがまたお腹の上のほうへキスをたくさんしてくれて、ぐらんと眩暈がします。
お肉の奥も、ぐうっと内側から開くようでノーマンは息ができなくなって喘ぎました。
「っひゃ、っぁ…!」
お腹のまんなか、おへそのところがきゅうに熱くなってノーマンがびっくりして声をあげました。
くちゅ、ちゅ、とショオンの舌がおへそをくすぐっているのです。
空中でノーマンのソックスをはいたままのかかとがぐん、と跳ね上がりました。
「あ、んん…っ」
とろ、と男の子のところから、シロップが垂れ零れるのがわかります。
もともとぺたんこのお腹をノーマンがいっしょうけんめいひっこめます。でも、ショオンの舌はおへそを追いかけてきてくすぐります。
「くすぐ…っ」
たいですよう、と全部は言えません。だって、お肉の奥がわで、じゅわんとソーダのようにあまくて重いものがいっぱいになってくるのです。
くっきりと浮かび上がった腰骨の陰をショオンがきつく吸い上げます。
「ぁ、あ」
クッションのなかにノーマンが頭を落っことしてしまいます。
ショオンの肩に手が届かなくなってしまって、クッションを握りしめます。もう片方の手は、お膝をきつくつかんで、知らない間にぐん、とあんよを開いています。身体の柔らかいノーマンですから、ぺたりとお膝が真横につくほどひらいても、ちっとも痛くないのです。
シロップがつぎつぎと溢れてとろとろと濡れていくのにノーマンが瞬きします。
「しぉ、」
泣きそうに甘えた声でノーマンが言います。
クッションを握りしめたせいで、腰を引き上げています。
「こぼれちゃぃま…っすよう」
「もう?」
くすくすと笑っているようなショオンです。
「どうしたらいいかな」
意地悪なときもある大魔法使いです。は、とノーマンが荒い息を吐きました。
「おくち、」
く、と腰が揺れてしまいます。
「ぱくん、ってしてくださ…」
「ぱくんとするだけ?」
「やぁ、」
ふるふる、とノーマンが頭を横に振ります。クッションがいくつも動きにあわせて落ちてきてまた柔らかく積み重なっていきます。
「たくさん、いじって、ちゅうってしてください」
だってシロップが溢れそうになるのです。
「よろこんで」
ふぁ、とノーマンが息を吐いたのと、ショーンがとろりと蜜を垂れこぼしているお熱に唇を寄せていくのが同時で、そのままゆったりと口に含んでいきます。
雫が湧き出る先から舌先でくすぐってノーマンが捩じる腰を捕まえて吸い上げていきます。
「ァあ、あ」
目をつむったのに、お星さまがいくつも降ってくる気がしてノーマンが声をあげます。ショオンの指が捕まえてくれるだけでそこからじわっとあつくて重たいしびれそうななにかが全身に広がっていくのです。
「――――――っぁ、」
ぱあっと世界がまっしろになりかけます。ショオンのお口にぜんぶ含まれてぐらぐらと頭のなかが沸騰しそうです。
「ん、っぅ」
身体のなかでいろいろな色の球がぶつかってはじけていきそうで、けれどずきりと尖った感覚がお尻の奥からします。
「ぃた、っ…」
お肉の内側をきつく抉られたようでノーマンが腰を揺らします。けれど、痛いのとぐらぐらするのと、シロップが沸騰するのとぜんぶがいっしょになってやってきて、ノーマンが涙を零します。
「ぁ、ぁ、あ」
けれどきつく吸い上げられて、シロップが熱いままに零れて溢れていって、ノーマンが息を切らします。
ショオンの熱い舌がシロップをこそげとっていきそうに舐め上げていくのにまたぶるりと震えます。
「痛い?ごめんね、直ぐ治してあげる」
ショオンの声が届いて、ノーマンは瞑っていた目を開けました。その拍子にぽろんとまた涙が転げ落ちます。
ランタンの灯りの、とどかないところにショオンがいるようです。
「しぉ、っ」
くつしたを履いた足先がお空にぶらんとなっています。
「ぁ、ん…っ」
お肉の奥に埋められていたショオンのお指が動いて、ノーマンが声をあげます。まだ痛いようなぴりぴりするような気がして、そのことをお話ししようとしたなら、お尻のお肉の奥につるりとショオンが指ごと舌を滑らせるのにノーマンが腰を浮かせました。
「――――――ぁっ、」
濡れた熱さに覆われて、長く息を零します。
内側を掻き混ぜていく指は器用に動いて、ノーマンが声を跳ね上げて震えて泣き出すところばかりを弄っていきます。その間も、唇と舌で蕩けさせることも忘れていません。
きゅうきゅうと頭の上でクッションを握って、自然と揺らいでしまって浮き上がっていく腰が動いてしまうことをノーマンは我慢できません。
さっき、お肉の内側で弾けてお口から零れていきそうだった蜜はショオンの舌でまた震えて熱い内に塗り込められていきます。
「は、ぁ、あ…ッ」
房を握りしめて、ノーマンが首を反らせます。もうちっとも痛くありません。カスタードのようにとろとろに溶けていきだしそうに思えます。
「しぉ…」
涙声でノーマンが必死にショオンを呼びます。そうしないと、自分も消えてしまいそうに思えるからです。
熱くてとろとろになって、ぜんぶ蕩けだしてショオンに食べられてしまうかと思います。
「ァ、」
ぴりっと電気が通ったように体が跳ねます。ショオンが男の子のところにかるく歯を立ててきたのです。
「んー?」
ショオンが視線を上げてくれますが、零れるシロップを吸い上げていくのをやめてくれません。
「ぼく、」
ノーマンがきゅうっと目をつむって、すぐに開きます。やわらかな絹の房を握りします。ショオンの触ってくれるところぜんぶがもう形を無くしそうに思えます。
「ごちそう…?」
「当たり前」
そう言ってショオンの笑ったのを聞いたような気がします。でも、身体の内側と外側で一気にお熱が弾けてしまって、ノーマンの頭のなかがまっしろになりました。ショオンに内側をきつく押し上げられて、強くお熱を吸い上げられてあっというまに弾け飛んでしまったのです。
「ひ、ぁ…っあ」
ノーマンがクッションに埋もれて、後ろ頭を柔らかなかたまりに押し付けます。腰も引きあがって、内腿もぴん、と強張ります。
ショオンの舌がシロップを掻き混ぜていくのもぼんやりとわかります。ショオンに抱き着きたいのに、ぐらぐらとした頭でからだはいうことをききません。
細かに震える身体をノーマンが持て余して困っている間に、ショオンがゆったりと身体を起こしていきました。
「しぉ、」
指もきつく房を握りすぎていて、すぐには開きません。
でも、身体をくっつけて抱きしめたいし、キスもしたいしおでこもくっつけたくて、もう泣いてしまいそうになります。
「しぉ、」
そうしたなら、ショオンが覆いかぶさってきてくれて、けれど引き上げた腕に顔を寄せていくと、 柔らかな内側にぎり、と歯を立てたのです。きつく噛まれて、ノーマンの身体がショオンの下で強張ります。
「ぃたあ…っ」
びっくりしてノーマンが涙声を上げます。
「美味しいから全部齧っちゃおうか」
低くゆっくりとショオンが笑います。
「しぉ、」
ショオンにそういう風に耳元で言われると、つま先からとろとろにノーマンはなってしまうのです。
「んんぅ、ッ」
腕の内側からまた金色に擽られて、ノーマンが身じろぎます。シロップを零したばかりのお熱も、またお腹の奥が熱くて重くなってきます。
ショオンのつん、としたお鼻が腕をくすぐっておりていって、腕の窪みにまでそのままやってきます。くすぐったくてノーマンが腕を降ろそうとしたなら軽く押されて動けなくなり、また窪みを齧られてしまってノーマンが身体を強張らせます。
「ぁ、っ!」
薄い皮膚を通して刺激が腰からつま先まで走っていって、頭のてっぺんまで駆け戻っていきます。
つま先がなにもないところを蹴ってしまいます。
「おいしい」
ショオンの低い、甘い声が聞こえて、ノーマンが唇をうっすらと開きます。なにかをお話したいのに、熱すぎてなにも考えられません。
「しぉ、」
ただ、ショオンを大好きなことで頭がいっぱいになります。だからぎゅうっとあんよの両方をショオンに巻き付けます。
「もう入れてイイの?痛くない?」
唇の両端を引き上げてショオンが囁くのに、ノーマンがこくこく、頷きました。
「とろとろなの、おなか。しぉ、」
まつげに涙を乗せたままで必死に訴えます。
膝に抜けそうになる力をまたこめて、すこしでも身体をショオンに近づけます。もうすこし、と腰を引き上げたなら、一息に熱い塊が割入り、押し開き、奥まで貫いていくのにノーマンが震えながら切れ切れに声を上げます。
「しぉ…っ、ぁ、ああ、ん!」
ショオンの手がお背中にしっかりと感じられて、ノーマンがとろんと笑みを浮かべます。
同じようにショオンのお背中にしっかりと抱き着きます。あんよだってしっかりとまきつけて、身体中がぴったりと重なるようなのに息を零します。
おなかのおくも内側も、熱くて重くてびりびりとしていますが、ショオンに包み込まれてノーマンは上がってしまった息のなかでどうにか言うことができました。シォオン、だいすき、と。