仕事。



あーコレコレコレ、とショーンはふんわりと笑います。
目をキラキラさせて一生懸命、嬉しそうに妄想を語ってくれるノーマンと一緒にいてこそ、楽しい日常なのです。
自在に敵兵を打ち倒して他国の魔法使いと力比べをするのも嫌いではないのですが、それはどちらかというとルーの領域です。
自分で構築した魔法を披露するのはいつだって楽しいことですが、敵を完膚なきまで叩きのめしてあらゆる憂いを絶つのは建設的な行動であっても、決して追い求めているものではありません。楽しくないとは言い切りませんが。
伝令を煮て返す、なんて過激なことを言っているノーマンが心配なのは、それを王または王命を帯びた使者にしようと決意を固めているからなのです。そんな面倒なことに巻き込まれてもらっては困ります。ノーマンには幸せに、二人で楽しく過ごしていくことだけ考えていて貰えれば、それでいいのですから。
サリンベック師匠が漏れ聞いたなら、深い深い溜息を吐きそうなことを考えながらショーンが、そうだ、とノーマンの顔を覗き込みながら言います。
「今度は真っ白いくまさんはどうだろう?」
きらきらとさらに目を輝かせながらノーマンが見上げてきます。
「いままでは茶色、赤茶色、マロン、焦げ茶に黒だったもんねえ」
一帯何着作ってあげているんだ、などこの魔法使いに対して言ってはいけません。ノーマンを可愛がることが大魔法使いの命題なのです。
ですので、更に新たに一着を作り上げることは、楽しみ以外の何事でもないのです。
ぱぁっとノーマンが表情を明るくします。味わったなら甘い白砂糖、色を付けるならピンクや黄色やオレンジのガーベラが周囲に散っていそうな笑顔です。
「――――――すてき!」
「ピアスはその子に付けてあげようね。ノーマンが実際にこのかわいいお耳に付けられる日まで、預かっておいてもらおう」
「なくなりませんか、ころんじゃったりとかぶつかっちゃったりとかしたら」
心配に顔を歪めたノーマンに、にこ、とショーンが笑います。
「なくなりません。魔法で補填しておくし」
フツウに使っていれば、アミュレットの効果を使い果たして壊してしまうことなどないことなのです。ですから壊れるなんてことは、ノーマンが使っている限りはないことだと言い切れます。
すっかり心配を払いさられたノーマンの笑顔が、再度空想のお花畑を引き寄せます。
「ありがとうございます、うれしいです!」
ひゃあ、と笑って飛びついてきたノーマンの体を抱きしめます。
「まっしろですか…!」
うっとりとした口調でノーマンが言います。
「目がちかちかするくらいまっしろですか?少し青いくらいのまっしろ?すずらんみたいな白?どんなしろいろですか」
「一緒に見に倉庫に行こうか。そしたら、手触りを確かめながら好きなのを一つ選べばいい」
ちゅ、と頭のてっぺんにキスを落としてショーンがにこりとしました。
「いまから見に行く?」
ぴょんっと飛び上がって立ち上がったノーマンが、はい!と笑顔で言いました。
「じゃあいこうか」
ショーンも立ち上がって、ノーマンに手を差し伸べます。すぐにノーマンの手がソレを捕まえ、きゅう、と手を繋ぎます。しかも両手です。歩きづらくはならないのでしょうか?
くすくすと笑いながら、ショーンがノーマンの手をきゅうっと握り締め返し、促します。
「かわいいなぁ、ノーマンは」
ご機嫌で歩き出しながら、目を丸くして訊いてきたノーマンに視線を落とします。
「毛皮のお部屋なんてあるんですか?」
「毛皮に特化しているわけじゃないよ。そこは生地とかボタンとか針とか糸とか、まあそういうものが保管してあるね」
むーん、と唸りながら、ノーマンが懸命に思い出そうとします。
「しぉんを探してたとき、お城の知らないお部屋にもたくさん入れたんですけど、そんなお部屋ありましたかしら」
「フツウの時にはつながっていない部屋だからね、ノーマンは入ったことがないと思うよ。生地の取り扱いとか、ちょっとデリケートだからね。湿度と温度が最適の場所を選んで飛ばしているんだ」
針や鋏も当然、凝り性の―――あ、いえ、研究熱心な魔法使いが集めに集めたものですから、切れ味、縫い味、刺し味バグツンのものばかりです。素敵な箱に収められていますが、凶器にもなりうる物ですから当然のようにノーマンは保管部屋へ入れるわけがないのです。

宝石をしまったお部屋のドアの隣、一目みただけでは壁にしか見えないところでショーンが立ち止まります。
ぱちん、と指を鳴らしてみせれば薄い灰色をした扉が現れました。ショーンがドアの中央に触れると、するりと精霊が現れ、ショーンとノーマンを見比べて首を傾げてました。
すぐに軋むような音を立てて、扉が大きく開かれます。
「ゆっくりと歩くんだよ、ノーマン。沢山のものがあるからね」
夢中になって左右を見回しながらノーマンが一歩を踏み出します。くすくすとショーンが笑って、毛皮が積んである方向にノーマンの手を引っ張って促します。
「こっち。色で分けているから、白はこのあたりだね」
真っ白からクリームまでの毛皮がどーんとテーブルの上に積み上げられております。素材もヴァリエーションがあるので、選び放題の状態です。
ノーマンがショーンから手を離し、手触りを確かめながら色を比べはじめます。
「夏は涼しいように魔法をつけるから、そのあたりのことは気にしなくていいからね」
見た目、触った感触、ノーマンが一番気に入ったものを選んでくれていいよ、と暗に伝えます。
ここは職人肌のノーマンですから、じっくりじっくり確かめ、見比べ。ようやくピュアホワイトのものと少し甘い白の毛皮2枚を取り出しました。それを何度も何度も触っては悩み。最終的に真っ白の毛皮をショーンに差し出しました。少し長い、ストレートの毛足のものです。
「あの、これがいいです」
「オーケイ。じゃあこれで作ろうね」
「はい!」
満面の笑顔のノーマンから毛皮を受け取ってそれを宙に放ちます。がさ、と天井から手が伸びてそれを受け取り、ささささ、とどこかへ消えていきました。
「おつめは?」
「それはこっちの箱だね」
象牙や石、金属等が入った小箱を取り出して、ノーマンに見せます。
「おつめはオニキスがいいです」
「そうだね。マロンのには象牙が付いているしね」
真っ黒い大きな石の固まりを取り出し、それはすぐ横にあった四角い金属の箱の中に落とし入れます。
「中の生地は何色がいい?」
「麻のいろがいいです」
「オーケイ」
それはノーマンに見てもらわずとも、ノーマンに似合う麻色をひとつ、既に決めてありますので、ぱちんと指を鳴らすだけで十分です。
「ジッパーなどれがいいかな」
別の箱からいろいろなジッパーを取り出して見せれば、金色で楕円のもち手飾りのついたものをノーマンが選び出しました。
「ううんと、これがすき」
「はい」
必要のないものを箱ごと仕舞い、ジッパーをノーマンから返して貰って、それも天井に向かって投げます。
「後は目と鼻だね。目は、こっちの奥にあるからおいで」
ノーマンの手を引いて、今度は水晶でできた目の入った引出しのところに向かいます。それをざっと開けました。
「何色のお目目がいい?」
「フードじゃないんですか?」
きょとん、と首をかしげたノーマンに、ショーンがにこりとしました。
「フードにもお目目をつけてあげよう。いつもとちょっとデザインを変えてね。額のところには黒いお鼻があってかわいいと思うよ」
じゃあねえ、とノーマンが引出しを覗き込みました。
「ぼくは、みずいろとむらさきとみどりとはいいろがすてきだとおもうんです」
「うん」
「どれがしょぉんはお好きですか」
「じゃあ、たまには緑のお目目にしようか」
にっこりと笑って緑の目のセットを取り出しました。
「これでいい?」
はい、とにっこりと笑ったノーマンが、見せてください、と手を差し出します。
そして、一つを手に取り、自分の目の前にかざし。
「ぼくの目も緑のほうがよかったですか、」
そう訊いてきます。
「全然。ノーマンは今のままでパーフェクトだからね」
天然誑かしの魔法使い様は、にっこりと笑ってノーマンの顎を指先で引き上げ、ちょん、と見上げてきていた目の上にくちづけました。
「オレはこの目をしたノーマンを愛してるんだ」
そしてぺろりと目の上を舐めてしまいます。
「ひゃ、」
くすぐったくて身を捩りながら、それでも笑ってくっついてきたノーマンの体をぎゅうっと抱きしめ、その柔らかく色づいた唇を甘く啄みます。
「さて、これでここのお部屋はおしまい。あとは隣の宝石部屋だね。先にお片付けをしなくちゃいけないから、ちょっと時間がかかるけど。あっちのお部屋でお片付けを手伝ってくれる?」
「もちろんです!」
ぎゅ、と抱きついてきたノーマンをぐいっと抱き上げ、ショーンが笑いました。
「それじゃあ隣にいこう」
そして、指をパチンパチンと二度鳴らし、製法に取り掛かるよう魔法を発動させてから、ノーマンの体を抱っこしたまま隣の宝石部屋へと向かったのです。

そしてドアを開けるなりじゃらっと転がりでてきた宝石にショーンが足を停めました。
ちらっとノーマンの顔を見上げれば、あら?といった具合にショーンを見上げ。にっこりと笑って言いました。
「たいへんだったんですよ、しぉを探してて」
内緒話のように告げられ、くすくすと笑います。
「ほんとうにね」
ぱちん、と指を鳴らして魔法を喚起し。とりあえず、宝石が一つの大きな箱の中に入るように指示を出します。
「たくさん棚にぶつかっちゃったんですよ」
そう言ったノーマンを連れて、部屋の中に向かいます。
ざーっと宝石が床を滑って大きな箱に流れ込む横を通って、部屋の真ん中に到達します。見えるだけでも壁に備え付けてあった棚が3つも内に向かって倒れ、丸いテーブルと布張りの椅子も床に倒れています。
「…おやまあ」
ぱちくりぱちくり目を瞬かせるノーマンに、くすくすと笑いかけます。
床に下ろしてあげてから、椅子をまずは正しく立たせて、そこにノーマンに座るように告げました。
「はい、ここに座って」
「あの、」
心配そうに椅子の上から見上げてきて、ノーマンがいいます。
「ごめんなさい」
「大丈夫だよ。オレのことが心配だったんだもんね」
さらりと甘い茶色の髪を撫でて、額にも唇を押し当てました。
「……はい」
じわ、とノーマンの目が潤んだのは、思い出したからでしょうか。
くすくすと笑ってショーンが言います。
「とてもきれいなものを見せてあげるから、じっと座っておいで」
そう告げてノーマンの頬を指で軽く突っつきます。
そして、テーブルも引き起こして端に寄せてから、ぱん、と手を叩きました。
するとどうでしょう、お城の壁ににょろりと6本の木が生え出し、あっという間にまっすぐに壁に沿って育っていきます。
古い棚はあっという間に萎んでいって、小さな種3つに姿を変え。新しい木々からは互いに対して枝葉を伸ばして棚を創り上げていきます。他にも、斜めになっていた戸棚もまっすぐにしゃんと立ちあがり、歪んだ棚も設えられていた通りに形を修正していきます。
「ほうら、出来上がった」
ノーマンを振り返れば、きらきらとした眼差しで夢中になって工程に見惚れています。

くす、と笑ってショーンが大きなものがなくなってすっきりとしたフロアの上から種を取り上げ、ポケットに入れます。
それからごろごろごろごろと様々な大きさの宝石が床を転がって大きな木箱に飛び込んでいくのを横目で眺めます。残るところ、あと5分くらいかかりそうです。
それならば、とショーンが大きな宝箱を別の魔法で部屋に置きました。そして、棚には布を張った木の深いトレイを乗るだけ置いていきます。
鼻歌を歌いながら、倒れていなかったチェストの引出しを一つ開け、中から魔法の水の入ったビンとチョークを取り出します。そして、チョークで床に魔術を記し、水をその上に魔法の詠唱をしながら撒いていきます。
最後の宝石が大きな木箱に収まったところで、ぱちん、と指を鳴らしてからショーンが魔法と唱えました。
すると、木箱に脚が生えて、魔方陣の真ん中までのしのしと歩いて行きます。
どすん、と音を立てて座り込んだところで、またぱちん、とショーンが指を鳴らし。今度は木箱の中に収まった宝石の山の中から、ぴきん、ぱきん、と高温で弾ける音が響き。それが大小様々で色とりどりの小鳥に形を変えて部屋中を飛び回ります。
あんぐり、と口を開いて魅入っていたノーマンが、大興奮を閉じ込めた小声で呟きました。
「ほうせきの森…!」
ショーンが指を日本唇に当てて、笛のような高い音を出しました。すると、部屋の中を羽ばたいていた無数の鳥たちが、それぞれの大きさや魔法の属性に沿って棚のトレイに飛び込んでいきます。そして、ころん、と元の宝石の形に戻って山になっていくのです。
純度の低い宝石は、鈍い灰色があちこちに残った鳥に変身し、部屋の横に置いた木箱に飛び込んでいきます。
そして、飛んでいたすべての鳥がそれぞれの場所に落ち着いていけば、しん、と部屋が静まり返りました。けれど魔方陣の真ん中に行かせた木箱には、まだ様々な色とりどりの宝石が残っています。
きれいな見せ物に溜息をほうっと零したノーマンが、きゅう、とショーンのシャツの裾を握り締めました。
「楽しかった、ノーマン?」
魔方陣の中に残された木箱の中の宝石は、魔力を持っていない宝石たちですので、魔法の鳥に姿を帰ることが出来ずにその場に残されたのです。
魔法使いでない人間が使うには十分に美しい宝石の残った木箱に命令し、ショーンはそれを部屋の隅に寄せます。
そして次には、魔法の純度の低い宝石の入った木箱がその隣に落ち着きました。この宝石はちょっと加工をして、街にあるペンドラゴンの魔法屋でお手軽なチャームとしていずれ売られる予定です。
壁に落ち着いた魔法純度の高い宝石は、ショーン自身が使ったり、魔法の材料にしたり、王族や貴族など高いお金を払ってアミュレットを欲しがるお客の元に届けられたりします。
すっかり宝石が落ち着いたところで、「しぉ…!」とノーマンが興奮気味に声を上げました。
「宝石の、小鳥…!あれ、ぼくほしいです!」
そうノーマンが熱っぽく訴えます。
「あのね、あの宝石の小鳥で、ぼく、ぼく、ドリームキャッチャーをつくりたいです…!」
「あの鳥は、宝石自身の仮の姿だよ、ノーマン。あの形が残せるわけじゃないんだ。ノーマンの師匠と違ってね」
ぽんぽん、とノーマンの頭をショーンが撫でます。

「じゃあ、でも、小鳥のカタチに大きい宝石を削ってつくってくださいますか」
目をきらめかせたノーマンに、くすくすとショーンが笑います。
「今度ね。どの色の宝石でいくつほしいか、ノーマンが決めた後にね。でも今日は、ノーマンのピアスを作る日でしょう?」
「ほんとう…?」
そう呟いて目を大きく見開き、きらめかせたノーマンの頬を再度突っつきます。
「ほんと。あとでデザインを決定したら、相談に乗りましょう」
くすくすと笑ったショーンにノーマンが眩しい笑顔を浮かべました。
「ぼくのぴあす!」
「そうですよ、ノーマン」
ぎゅう、と抱きついたノーマンの背中を撫で、美しい純度の高い宝石の並んだ棚を指さしました。
「好きな石を選んできてごらん。それでつくってあげるからね」
「だったらもう決まってます、しぉのしてたのとおそろいです」
薄い若草色のペリドットとルビーの石を選び、同じ魔力温存と自己防御、集中等の魔法が含まれていることを確認します。
そしてそれを、壁に無造作に置いてあった金塊と一緒にチェストの引出しに入れ、ぱちんぱちんとショーンが二度指を鳴らしました。
そして引出しを開ければ―――既に出来上がり、美しく磨かれたピアスがワンセット、支度されているのでした。以前作ったデザインの物なら、簡単に作れてしまう有能な大魔法使いなのです。
「しぉ…!」
はっと息を呑んだノーマンが、驚き顔でショーンを見上げます。
「これがいいんだよね?」
「はい…!とってもとってもすてき、おそろいですよ…!」
歓喜の声を上げたノーマンにくすりと笑って、引出しからピアスを取り出しました。そして、それを別の引出しから取り出した小さな箱に収めて、にっこりと笑いました。
「じゃあこれを、しろくまさんの服ができたときにくっつけてあげるね」
「ありがとうございます」
とろん、と笑ったノーマンの額に額を押し当てて、ショーンがにこりと笑いました。

「それじゃあ今日の作業はこれでおしまい。そろそろ咽喉が渇いたから、お茶に戻ろう」
とろりと笑ったノーマンが、僕がうんとおいしいのをいれます、と胸を張りました。
「お菓子もやいたのがあるし、クッキーも」
「うん」
「しぉは座ってるだけでいいですからね」
「ふふ。楽しみだ」
ノーマンの目を覗き込んで、あむ、と唇を啄み、ショーンが言いました。
「それじゃあキッチンのほうに行こう」
さ、と手を差し出したショーンの手を両手で捕まえ、ノーマンが立ち上がりました。入ってきたときと違って、部屋は整理整頓されていて、穏やかな沈黙に包まれています。もちろん、ノーマンが語り始めるまでのつかの間ですが。
二人仲良く宝石の部屋を後にし、廊下へと出てきました。
「ねぇ、しぉ?」
「なんですか」
「もうぼくがぶつかっても棚、壊れませんかしら」
「うん。暫くは大丈夫でしょう。宝石ももう戻る場所を覚えたからね」
「よかったあ、おししょうがぼくをばかものばかものって怒るんですもの」
にこにこと満面の笑みを浮かべたノーマンにくすりと笑って、ショーンがぱちんと指を鳴らして鍵をかけてしまいました。
「おやすみさせてあげないといけないからね」
しれっと言い切ったショーンがノーマンの手を引いてにっこりと笑いました。
「それじゃあ行こうか、ノーマン」
「おいしくてきっと、しぉもびっくりしちゃいますよ」
「その前に」
とろりと蕩けるような笑顔で見上げてきたノーマンの唇をちょんとついばんで、ショーンが笑いました。
「ノーマンの味見からかなー…今日も甘いね、ノーマン」
「さっき綿菓子たべましたよ」
エヘン、と言わんばかりに胸を張ったノーマンが、「しぉにもあげましたでしょ」と言ってくるのにくすくすと笑いました。
そして、そういうことじゃなくってね、と言いながら、昼下がりにはすこしばかり濃厚なキスを愛する元こぐまに仕掛けていったのでした。