なにも
しら
なかった
こと



震える細い体が明らかに快楽を感じ取って震えていることに、ショーンは柔らかく目を細めておりました。
乱れた長い前髪の間から覗くブルゥアイズは涙に濡れ、何度も瞼に隠れながらも、時折縋るようにショーンを見上げます。
困惑に彩られたそれは、けれども同じだけ快楽に蕩けており。甘い声をノーマンが上げるたびに、ショーンの中で狂おしい程の焦燥が愛しさと共に湧き上がります。
5歳で行方不明になり。その後は“くま”として11年間を過ごしていたノーマンです。快楽がなにか、ということはまだ知ってはいなかったようですが、すらりと伸びた四肢は快楽を感じることができる身体に育っており、とろとろとその証を零していきます。
そして、耳に甘く響く嬌声はより一層、快楽に翻弄されるノーマンの感度の良さを表します。
最初はきつく閉じていた蕾も、根気よく蕩かせていた甲斐があって、ショーンの2本の指をいまは奥まで含んで開いています。
ぢゅく、と屹立を吸い上げながら、ぐっちぐっちと音を立てて内側を擦り上げれば、抱え込んだノーマンの腰は自然に快楽に揺れます。その上で、含ませたショーンの指を締め付けるように内側は絞られ、中が蠢きます。
ちゅぷちゅぷときつく吸い上げながら屹立を咥え込んだ口を上下させて、更なる快楽の天辺まで導いていきます。
「っひ、あ、ひァ…ああ、っ」
ぶる、とノーマンの身体が震え、押し上げさせていた両脚が強請るように開いていくことに目を細めます。 奥まで咥え込んだ屹立の先端を舌先で抉るようにしながら、すっかり覚えこんだノーマンの快楽を覚える箇所を指先で擦り上げていきます。
「っひ、ンッ」
びくびくと震えた細い身体を抑え込んでいれば、口中をノーマンの蜜が満たしていきます。それを喉を鳴らして嚥下して、さらに一点を抉るように押し撫でます。

「―――――――っぉ、」
えぐ、と荒い息に混ぜて、嬌声とは違う声が聞こえます。 ぴく、と。それこそケモノの耳があれば、その音を拾い上げるようにぴくりと上向いていたことでしょう、ショーンがちろりと視線をあげれば。縋るようにノーマンが音を声に出しました。
「しぉ…っぉ、っ」
ぶる、と身体の奥深くから震え上がったノーマンが、更に蜜を零していきました。
「ゃあ、ああぁっ、」
ちゅぷん、と。雫を吸い上げて飲み干してから、ショーンは熟れて赤くなった屹立から口を離しました。
「は、はぁ、」
荒い息を耳にしながら、ゆっくりと身体を引き上げて、そのまま真っ赤に染まった泣き濡れたノーマンの顔を覗き込みます。
きゅう、と顔をくしゃくしゃにしたノーマンが、きつく目を瞑るのを見下ろして、くすんとショーンが微笑みました。そして、うーうーと唸るように泣いているノーマンの目元に唇を押し当てました。
「いま、誰を呼んだんだ?」
「ぉぉおおおおん、」
そう鳴き声をあげたノーマンが、小熊が吠えるように鳴いているのだと気付いて、ショーンは小さく息を吐き出しました。
あまりに哀しい鳴き声なので、自分がしでかしていることの残酷さにほんの少しばかり気が引けます。
「ぉおおおおん、しよぉおおおお…っ」
えぐえぐと鳴いているノーマンの顔中に、沢山の口付けを落としていきます。
「しよぉおおおおん、」
泣き声でもあり、鳴き声でもあるその声に。内側に押し入れた指はそのままに、その細い身体を包み込むように体重をかけます。
ノーマン、と。囁くように小さな声で呼びかけます。
きゅう、と顔をくしゃくしゃに歪めて涙を零すノーマンの目許から、何度もその雫を吸い上げていきます。
「っしぉ、お……っ」
えぐえぐと泣き続けるノーマンの額に額を押し付けます。
「……ごめんな」
そうっと囁いて、柔らかく頬にも口付けます。
「迎えにくるのが、遅くなった」
「な、ん…」
えぐえぐと嗚咽を零しながらも、重なる体温に安心したのか。きゅう、と腕を回してくるノーマンの身体を片腕で抱きしめます。
「お、なか」
「んん?」
「あ、っつ…ぅ」
えぐぅ、と嗚咽を零したノーマンの鼻先を鼻で押し撫でます。
きゅう、と眉根を寄せたその顔が、ショーンが知っているどの顔よりも色っぽくて。ショーンは小さく喉奥で笑いました。
「オマエが欲しいよ」
ノーマン、とそうっと囁きを零します。
「と、ろ…とろなの、」
きゅう、と眉根を寄せて喘ぐノーマンの内側を、ゆる、と指で擦り上げます。
「おしり、」
そう喘いだノーマンが、小さく喉奥で声を上げたことに微笑んで、とろりと唇を舌で舐め上げます。
ひくんと跳ねたノーマンにショーンが尋ねます。
「全部、攫うからな?」
小さな牙を覗かせていたノーマンの唇の間を舌で抉じ開けるようにし。真っ赤に濡れた舌を舌先で掬い上げます。
「んんっ、ん」
驚いたかのように逃げる舌はそのままに。唇を合わせたまま、とろとろとノーマンの口中を舌先で探索していきます。真珠の粒のような舌触りの小さな歯を一つずつ丁寧に辿り。こく、と唾液を飲み込んでいくノーマンの息すらも貪るように強く口付けていきます。

「んふ…っ」
甘く息苦しさに喘いだノーマンの腰が緩く揺れたことに、ショーンはとろりと微笑んで。とろとろと口中を舌先で辿りながら、ゆるゆると狭い内側を指先で擦っていきます。
「んぅう、ん、ン」
ノーマンの身体を快楽に目覚めさせている間に脱いでいた裸の肌に、震えるノーマンの身体が押し付けられます。
きゅうきゅうとしがみ付いて来るノーマンの舌先をまた絡め取り直して吸い上げながら、ゆっくりとノーマンの内側から指を引き抜きました。
「ふ、ぅう…っ」
ぶるぶるとノーマンの身体がいっそう震えていきます。そして身体の間で主張していたノーマンの熱までもが、とくりと跳ね上がって息づいていました。
はむ、と熱い舌を食んでから、ショーンがそうっと口付けを解きました。 そして震える四肢をぐうっと広げて押し上げながら、熱く濡れた己の屹立をノーマンの奥へと通じる入り口に押し当てました。
「ぁ、あ?」
目を大きく見開いたノーマンの額にこつりと額を押し当てます。
「ノーマン、」
甘い声でショーンが“大事な相手”の名前を呼びます。 きゅ、と眉根が寄り。泣き出しそうな顔を曝したノーマンに、ふわりとショーンが微笑みました。
はなして、と小さな声で“お願い”してくるノーマンに、小さく首を横に振ります。
「もう離せないよ、ノーマン」
とん、とその鼻先に口付けます。
「ぼくは、く、まだも…っ」
ひくう、と嗚咽を漏らしたノーマンに、小さく微笑みました。
「オレのノーマンだよ」
「あなたのじゃ、ないも…っ」
えぐ、と嗚咽を再開させたノーマンの唇をぺろりと舐め上げてから、ショーンがぐいっとノーマンの片足を引き上げるように広げさせました。
「あつぃい、」
そう訴えるノーマンを見詰めて、ショーンが静かに通達しました。
「力、抜いてろ」
そして足をびくんと跳ね上げさせ、ひ、ん、と驚いたような声を上げたノーマンの内側を、ゆっくりとショーンはその猛った屹立で押し開いていきました。 「それでもって。全部オレのものになっちまえ」

口を大きく開き、息も止めているようなノーマンの内側に欲望の証を突き入れながら、驚愕のあまりに見開かれて涙も止まってしまっているようなブルゥアイズを覗き込み。仰け反った背中の間に腕を滑り込ませて、幼いノーマンの細い身体を強く抱き寄せてショーンが低く呻きます。
「息しろ、」
くう、と眉根を寄せて、きゅ、とノーマンの屹立を包み込みます。
「―――――っ、」
息を吸い込んだノーマンに、ほんの小さく舌を打ち鳴らし、ショーンが開いた唇に唇を合わせます。そして内側に舌を滑り込ませて、息を促すようにその震える赤い舌を捕らえて吸い上げました。
んく、と息を吸い込んだノーマンの舌を甘く咬みながら、ショーンがぐう、と屹立を奥まで進めていきます。
ぶるぶると震える細い身体を抱きしめて、宥めるように掌で熱い背中を辿りました。とろ、と口付けを解いて、その双眸を覗き込みます。
「ノーマン」
ちゅく、と唇を甘く吸い上げて、ショーンはそうっと呼びかけます。
「ノーマン、おちびさん」
「し、らないです、」
ほとほとと涙を盛り上がらせてはまた零していくノーマンの頬に頬を擦り付けます。
「それがオマエの名前だ、ノーマン」
思い出せ、とショーンが懇願するように囁きます。
きゅう、と顔を歪ませたノーマンの体内にきつく絞られて、ショーンが低く呻きました。けれども、そのまま最奥まで欲望を押し入れていきます。ノーマンもびくんと身体を震わせました。ショーンの体積を締め付けて、熱い息を零します。
「――――――ぁつ、おなか、」
息も切れ切れに訴えるノーマンに、顔を歪めてショーンが微笑みました。
「もっと熱くなれ」
ぺろ、と震える唇を舌で舐め上げます。
「ひ、」
そう僅かに仰け反って息を呑んだノーマンの目を覗き込んで、締め付けてくる体内が齎す快楽にショーンもまた熱い吐息を零します。
「ノーマン、」
びくりと背中を浮かせたノーマンの腰を、屹立を包み込んでいた手で捕らえなおし。ショーンは乾いているほうの掌で、さら、と長い金茶色の前髪をそのまるっこい額から退かしていきます。

「……ゃ、ぅう」
首をぶるぶると横に振るノーマンの目を覗き込んで、さらりと頬を撫で下ろし。その唇を甘く吸い上げます。
「ノーマン」
愛しさを込めてその名を紡ぎ、ショーンがノーマンの双眸を覗き込みました。
「だ、めなの、」
えぐえぐと喘いで泣くノーマンの頬を親指で撫でて、ショーンが小さく首を傾げます。
「なにが」
「おめめから、水がとまんなくなる」
そう呟いて、ノーマンがきつく目を瞑りました。
「それ、言ったら、…けません、」
『のーまんはここですよう、しょおおお』
そうあらん限りの声で誰もいない森に向かって叫んでいた頃のことを僅かに思い出したのでしょう、悲しげに嗚咽を漏らしたノーマンの身体をショーンが抱き寄せました。
「もう大丈夫だ。二度とオマエを離さない」
ひくん、と身体を揺らしたノーマンの目元にショーンが唇を押し当てます。
「オマエが失くした11年間も、これからも。全部、オレが引き受けるから」
さら、と金茶色の髪を指先で梳いて、ふわりとショーンが微笑みました。 はたはた、と瞬き。それから眉根を寄せたノーマンの額に、ショーンが額を押し当てます。
「ん、く」
「迎えにきたから。だから、オレの名前を呼べ、ノーマン」
受け入れたままの屹立に、息も絶え絶えに喘いだノーマンの内側をゆっくりとショーンが擦り上げていきます。
「もう二度とオマエの期待を裏切らないから」
「ん、っふ、ふぁ…っ」
ぶるぶると震えるノーマンの身体を片腕で抱きしめて、ショーンがゆっくりとノーマンの快楽を引き出し始めます。
「ほら、腕を回して縋ってこい。オレはどこにもいかない、ずっと側にいるから」
ふるふる、と首を横に振り。きゅう、ときつくキルトのベッドカヴァを握り締めて、ノーマンが哀しげに顔を顰めました。どうやらまだ自分がくまだと思い込んだままらしく、その腕で縋ればショーンを傷つけてしまうと思っているようです。

「ノーマン、おちびさん」
ショーンがノーマンの片腕を掴んで引き上げ、その手をノーマンの目の前まで引き上げてそうっと指先に口付けます。
「もぉお、だぁめー…っ」
癇癪を起こして真っ赤に顔を染めたノーマンが、ぼとぼとと涙を零していきます。けれども目の中に入ってきた自分の手に驚いて、ぐう、と腕を引こうとしていきます。 手指を絡めてそれを抑え込んで、ショーンが小さく微笑みました。
「だめじゃない」
「ゃあ、」
「ほら、縋れって」
うあん、と鳴き声を上げたノーマンの手をリネンに縫い付けて、ショーンがぐっと腰を突き入れました。
「ノーマン、オレのかわいいおちびさん」
「ひ、っぁ……ッ」
仰け反った頤を甘く吸い上げながら、ショーンが少しずつリズムを刻み始めます。
「あつ、ぃの…棒、ぬいてくださぃー…っ」
鼻を鳴らして嗚咽に紛れて告げられる言葉に、ショーンが甘く喉元に歯を立てます。
「まだダメ」
「ん。んふっ」
背中を反らせたノーマンの腰を片腕で引き上げさせながら、ぐ、ぐ、と強弱をつけて中を突き上げていきます。
「と、ろとろ…ってヘン、っ」
慄いて震えるノーマンの開かれたままの唇からちらりと覗く牙を見上げて、ショーンが低く喉奥で笑います。
「ヘンじゃない。それは“イイ”んだ」
「ぉん、しぉお…っこわ、たすけ、しぉお、」
泣いてしゃくりを上げるノーマンに“呼ばれ”て、ショーンがゆったりと微笑みました。
「オレがオマエの“ショーン”だよ、おちびさん」
ちょん、と鼻先に柔らかく口付けて、ショーンが囁きました。
「大丈夫だから、オレに縋って全部解き放って」
びくん、と身体を震わせたノーマンの唇に柔らかく唇を押し当てます。
「哀しいのも怖いのも、全部オレに寄越せ」

むぐむぐと唇が動くのを唇で包み込んで、ショーンがそうっと舌先をその口中に差し込みました。そのままとろとろと掻き混ぜながら、ぐ、ぐ、ときつく律動を刻んでいくのを再開させます。
「ぁんぅ、」
甘い声がノーマンの喉から押し出され。突き上げられることに腰が浮き上がり、ショーンが噛み付くように口付けながら、追い上げにかかります。
ぐらぐらと揺れる足を身体の横で感じながら、ショーンが口付けを解きました。
「―――っぁ…はぅ、ン」
リネンに擦れる髪をくしゃくしゃに乱して、甘くノーマンが喘ぎました。 顔を真っ赤にして、涙の溢れた双眸でぼうっと自分を組み敷くショーンを見上げます。
くしゃん、とショーンが微笑んで、そうっと告げました。
「愛しているんだ」
「ぼく……、」
ほろ、と涙を零して、ノーマンが言います。
「なんですか……、」
ぼろぼろと泣いて訊いてくる不憫なコドモに、ショーンがふわりと微笑みました。
「オレの大事な子」
「あなたの、とか。のーまん、とかわ、か…っなです、」
「解らない?本当に?」
ショーンが柔らかくノーマンの唇を吸い上げます。
「こうすることの意味も?」
「しーずんじゃないものー……」
ぐ、と腰を突き入れて、ショーンがノーマンの双眸を覗き込みました。
「じゃあ、これがシーズンだったら?」
ぶる、とノーマンが身体を震わせて身悶えます。 は。と目を見開き。
「こ、どもうめないですー……」
そう息も絶え絶えに、ノーマンが訴えます。
とろとろと蜜が止め処なく零れ出る屹立の先端がショーンの固い腹に押し当てられたことに、びくりと身体を震わせ。
それから漸く、己の内を開いて満たしているものが“棒”でないことに気付いて、ますます身体を跳ねさせていきました。

「コドモなんかいらない。オマエがいれば、それでいい」
ショーンが真っ直ぐにそう告げます。
「シーズンじゃないっていうのなら、そんな摂理を飛び越してまで、オレはオマエを求めているんだ。わからないか?」
ぐち、と奥を突き上げて、ショーンが深い息を吐きました。
「うぅ、ぁ、あん、」
甘くノーマンが呻き声を上げて、ぶるぶると身体を震わせていきます。
その身体がとりわけ震えてしまう箇所を何度もショーンが突き上げながら、柔らかく唇を押し当てていきます。
「ひぁ、ぁあっ……しぉ、っ」
そうその名に縋りながら身悶えるノーマンの抱き寄せて、ショーンがぐうっと奥を一際強く突き上げました。
「ノーマン…ッ」
「ぁ、あっつ…ま、た…ぐん、ってし……っぁあ、」
荒い息を零しながら、うわ言のようにノーマンが訴えます。
もう何度目か細かく吐き出された熱がまた腹を濡らしていくことに、ショーンが低く唸りました。
「ノーマン、」
きゅう、と引き絞られて、ショーンが細い体の奥深くに熱情の証を注ぎ込みました。ぶる、とその逞しい体躯が震えます。
「ア、ア、ア…っ」
びくりびくりとその細い身体をくねらせて。驚愕にそれでもショーンを見上げて、ノーマンが身体を震わせます。
「ひ、ひぁ、ァっ、ぁあ」
く、と喉を鳴らして歯を食い縛ったショーンが、強く目を閉じて最後まで体液を注ぎ込みました。そして、何度も身体を震わせるノーマンの身体を抱きしめました。
息も荒く喘ぐノーマンの頬に頬を押し当てて、ショーンが身体の力を抜いてその体重を預けます。
さらさら、と汗に濡れた金茶色の髪を梳いて、涙に濡れた頬も掌で拭っていきます。
瞬きを繰り返すノーマンに、ショーンは小さく息を吐き出して、そうっとその頭を掌で引き寄せました。
「辛いなら、思い出すな。いっそ全てを忘れたままでもいい」
低く囁いて、ショーンが小さく自嘲の笑みを零します。
「ムシのイイ話だしな、オマエにしてみれば」
こて、と顔を横にして、不思議そうに覗き込んでくるノーマンの顔を見詰めて、ショーンが微笑みました。
「無茶を言って、ごめんな」
じ、と見詰めてきていたノーマンが、言葉を舌の上で転がすように、そうっと呟きました。
「――――――しぉ…」
まだ細かく震える手をそろそろと引き上げて。汗に濡れて僅かに乱れたショーンの髪に触れました。それを指に絡めて、まるで幼子のように、ぐい、と引いていきます。
「きらきら」
まるで遠い記憶の中をなぞるように告げられた言葉に、ショーンが小さく首を横に振ります。
「ノーマン、無理は、」
びく、とノーマンが身体を跳ねさせ。く、と大きく見開いた目でショーンのブルゥアイズを捉えました。
「――――――“しょぉおん”?」
そう確かめるように音にし。体内の奥深くで、とくりと跳ね上がるようだったショーンの屹立の感触に、うっすらと喘ぎ声を上げました。
「そうだよ、オレのおちびさん」
「な、で…おなかにはいるの、」
ショーンが小さく笑って、こつん、とノーマンの額に額を押し当てました。
「――――――ぁ、っふ」
「オマエの全部を取り戻しにきた」
甘く喘いだノーマンの身体を両腕で抱き寄せて、きゅう、と抱きしめます。
「ん、っく」
「ノーマン、おちびさん」
身体を震わせて、しぉ、と甘い声を上げたノーマンに、ショーンがゆったりと微笑みました。
「そうだよ、ノーマン。オマエの“ショーン”だ」
びく、と身体を震わせたノーマンの背中を掌で辿って、ショーンが甘く囁いて告げました。
「迎えにきた」