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ソファに座ったショーンの膝を跨ぐように座って口付けてくるノーマンのヒップを片手で引き寄せ、ショーンはにこりと笑いました。
「ベッドにいこうか、ノーマン?」
柔らかな声でショーンが訊けば。 かじ、とノーマンがショーンの耳元に唇を寄せ、垂れ落ちているピアスを口に含んで舌で転がして啄ばみます。それからとろりと柔らかな笑顔で魔法使いを見上げました。
「うぃすきは?」
「飲みたい?」
くすくす、とショーンが笑います。
「ぼくはいらないです」
ちゅ、と唇を啄ばまれ、ますます低い声でショーンが笑いました。
ノーマンが苦味を含むウィスキィのドライな味が苦手なことなど百も承知です。
「オレもこっちのほうがいいかな」
ぺろ、とノーマンの唇を舐め上げてから、ショーンがノーマンを抱えたまま立ち上がりました。
「大分重たくなったね、オマエ?」
そう言葉で告げても、魔法使いはノーマンを軽々と抱え上げてしまいます。
「そんなことないですよ、」
秤に乗ってますもの、と言い募るノーマンのヒップを、掌で包み込むようにして支え、そのままベッドルームへと向かいます。
「背がね、おっきくなったんです、」
そう告げて首筋に顔を埋めてきたノーマンの背中を空いている手で撫で上げます。
「知っているよ、オレの大事な子のことだからね」
ふ、と息を震わせたノーマンの感度の良さにショーンがますます声を甘くします。
「いっぱい食べて、元気で大きくなっていけばいいさ」
ノーマンの耳元に柔らかく唇を押し当てて告げます。
「ショォンよりおっきくなれますかしら」
「それはどうかな?」
く、と肩を跳ねさせたノーマンの首筋をぺろりと舐め上げて、ショーンがベッドルームの扉を開きました。
「オレとしては、そこまで大きくなってくれなくてもいいかな、って気はするけどね」
「ぼくがしょぉんを抱っこできる?」
ベッドルームの扉を開けば、そこは光りの洪水になっていました。
ノーマンが飾りを彫り込んだ蝋燭が部屋のあらゆる壁や椅子やテーブルの上に置かれて、眩いばかりの光りに溢れています。
くすくす、と笑っていたノーマンの目が、ぱ、と部屋の中に映っていき、ぐるっと周りを見渡します。
そして窓辺にかかっていたドリームキャッチャーがきらきらと光りを弾いているのを見て、
「夢、いいのを捕まえてますねえ」
そううっとりと言うのに、ショーンがくすくすと笑いました。
そして、とさりと身体を倒れこませるようにノーマンごとベッドにそっとダイブします。
ベッドの天蓋を見上げたノーマンが、さらに目を煌かせました。
「…すっごい、」
きゅう、と抱きついて呟いたノーマンの額から髪の毛を退かして、ショーンがふわりと目を細めました。
「あのね、しょぉんも宝石のなかに居ますよ、映ってきれいですねえ、」
「それは嬉しいね。じゃああとでオレも見上げてみようかな」
こく、と首を傾げたノーマンは、まだまだ成長できる余地があるなあ、と思いながら、ショーンがノーマンの裾から手を入れてたくし上げていきます。
「でもまずは味をみなくちゃね?」
「なぁに」
するり、とノーマンから服を丁寧に剥ぎ取っていきながら、ショーンが返します。
「ノーマンの味見。どこまでオレの可愛いコイビトさんは美味しくなってるかな、ってね」
きらん、と星屑の入ったネックレスが平らな胸の上で弾むのに笑って、ノーマンから総ての布地を取り去った後にそれも外させてしまいます。
きゅう、と抱きついてきたノーマンの首元に、あん、と歯を立てながら掌で辿れば、あむあむ、とノーマンも同じ様に肩口に歯を立ててきます。
「んん、」
満足そうにノーマンが呟きます。
「あまいみたいです、」
「それはよかった」
指先で、温度差にしこった胸の尖りを抓み上げます。
「ここも甘い?」
「ひゃ、」
ぴくん、と身体を跳ねさせたノーマンの鎖骨に舌を這わせて、ショーンが笑います。
「大分大きく育ってきたけどね」
「ん、っふ」
甘い声を漏らしたノーマンに喉奥で笑って、指先でくりくりと小さな尖りを弄ってさらにしこらせます。
もじもじ、と身体を揺らすノーマンに気付かないフリをして、ショーンが舌先でノーマンの肌を辿り落ちていきます。 どきどき、と跳ねる心臓の音を聞きながら、反対側の尖りを舌先で拾い上げて、きゅ、と吸い上げたりします。
ノーマンの指先がきつく縋ってくるのに喉奥で笑い声を洩らし、かり、と小さな尖りを軽く噛んでしまいます。
「ふ、ぁ、」
甘ったるい声に気分をよくし、ショーンが小さな尖りを舌と指先で育てていきます。
「しょぉ、」
揺れる声を漏らしたノーマンの腰が時折ゆらりと揺れてしまいます。 快楽に従順で、自然と動いてしまうのです。
「うん。色付いて食べ頃になってきたね、」
低く落とした声で告げ、ショーンがちゅくりと音を立てて尖りを吸い上げました。
「んぁ、」
甘い声が間近で零され、ショーンが目を細めました。
そして尖りを弄くっていた手で平らな脇からヒップにかけて辿らせ始めます。 甘い息を洩らすノーマンの体が何度も左右上下に揺れます。
「どこもかしこもおいしいね、ノーマン」
胸から口を離して、反対側の尖りまで舌でつつーっと線を描きつつ告げれば、とろんと蕩けた目でノーマンが見上げてきました。
「シロップが、きゅんってなってる、です、」
「もう飲み頃?」
喘ぎ混じりの声で告げられ、ショーンが喉奥で笑いながらノーマンのヒップをきゅうっと掴みました。
「ぐる、ってな、ぁ、あ」
びく、と腰が跳ね上がったところで、そろりと体の位置を落としていきます。
「中はチョコレートフォンデュみたいになってるかな?」
はふ、と息を零したノーマンに、がじ、と脇腹に歯を立てます。
「ぁあん、」
腰を揺らし、甲高い声を漏らしたノーマンの片足を押し広げるようにしながら、とろとろと舌で腹の中心目指して辿り降りていきます。
「ぼく、も、」
はふん、と熱い側を洩らしながら、ノーマンが首を擡げました。
「んー?」
ショーンが問いを返します。
「しょぉ、の、とろんってしま…」
「んん?そりゃあね」
くすくす、と笑ってショーンが立ち上がって先端から蜜を零しているノーマンの屹立に舌を這わせます。
「ぁ、あ、あ」
甘い声を耳にしながら、深くきつくショーンがノーマンの屹立に口淫を施していきます。 きゅ、と指先が丸まったのを見詰めながら、くく、とショーンが笑いました。
「しょぉ、っ」
甘く切羽詰った声なのは、昨日は早く二人で寝てしまったからなのかもしれません。
「こぼ、れちゃ…」
「んん。んーん」
甲高い声で訴えるノーマンに、ショーンがきつく屹立を吸い上げて促します。掌はヒップを包み込んで、きゅう、ときつく絞るように揉んでいきます。
「ぁんん、ア、」
ふる、と身体を震わせたノーマンからあっという間に蜜が迸ったことに、ショーンが笑って受け止めたそれを飲み干していきます。
きゅ、きゅ、と繰り返しヒップも揉んで、最後まで促してしまいます。
「ンァ、ん」
身体を震わせたノーマンの屹立の先端を舌先で掬い上げるようにして抉ってから、屹立から口を離します。
「甘いね、ノーマン」
「しょぉ、」
ぺろ、と唇の上に残った滴を舐め取りながら視線を投げやれば、声も息も上ずらせたノーマンが、 「ちゃんと、ギフト…?」 そう荒い息のまま言って首を傾げるのに、にっこりとショーンが笑って頷きました。
「クリスマスだけでなくて、人生のね?」
ごそごそ、と身体を起こそうとするノーマンを笑って見下ろしながら、まだ着たままの自分のシャツを漸く脱ぎ落とします。
とろ、と笑ったノーマンが、
「んん、よかったです」
そう囁くのに笑って、ぺろ、とちいさなお臍を舌で擽りました。
「ひゃう」
落ちたショーンのシャツを握ったノーマンの体がくすぐったさに跳ね上がるのに、ショーンが目を細めます。
「いい眺め」
「たくさん、」
珍しく口篭ったノーマンを見下ろし、ショーンが柔らかい腹をかじっと齧りながら聞き返します。
「んん?」
「かぶ、ってね、してください」
震えた声で呟くように言ったノーマンに、ふは、とショーンが笑い。
きゅう、と指が髪に絡んでしがみ付いてくるのに、優しく掌でノーマンの腿を撫で上げました。
「もちろん。ノーマンはおいしいからね?」
「んん、」
幸せそうなトーンで返したノーマンが、もぞ、と頭を起こします。
「んーん?ノーマン?」
なにか言いかけたノーマンにショーンが首を傾げます。
「しょぉん、」
「ん?どうした?」
「だいすきです」
じ、と見詰めてきながら、ノーマンがそう呟き、ふにゃりと笑いました。
「オレもノーマンが大好きだよ」
とろん、と頭を擡げたノーマンの屹立を掌で包み込みました。 きゅ、と指がリネンに落ちたショーンのシャツに縋ったのに見詰め、ショーンが微笑みます。
「オレの大事なコイビトさん」
「こいびとさん、」
きゅ、と屹立を撫で下ろして、指先に触れたノーマンの叢を指で掻き混ぜます。
とろっと言い返したノーマンに、ショーンが頷きます。
「もちろん。恋人さんだね、ハニー・ノーマン」
「んんと、」
意を決した風にノーマンがごそ、と起き上がり、そのままもそもそとリネンの上を這ってショーンの方にやってきます。
「ノーマン?」
「はぁい?」
するん、とノーマンの手がショーンの穿いたままだったズボンにかかり、ひっぱりおろしながら腹部に口付けてきました。
「ハチミツはなくて平気?」
笑いながらショーンが訊いて、ごそごそ、とショーンのボトムスを脱がさせたノーマンの髪を指で梳きます。
こく、と頷いたノーマンが、もそもそ、と身体を更に動かしてから、ショーンの天を仰いでいた屹立を手に包み込みました。
そして舌なめずりをしながら見上げます。
「あのね。ええと―――」
ぺろん、ともう一度ノーマンが唇を舐め、言いました。
「ボナペティ」
そんなセリフと共にぱくりと口に屹立を含まれ、ショーンが喉奥で笑って言いました。
「そりゃノーマンのほうだな。ボナペティ、マイ・ハニィ・テディ・ラヴァ」
きゅ、とノーマンの首筋を揉んで、魔法使いが続けました。
「後で奥にもたっぷりあげるからね」