パー




ふらふらとする頭で、ノーマンは一所懸命考えました。
なんだか、どうしていいかわからないほど掌や足の指まで熱くなってしまって身体がしゅうしゅうと溶けてしまいそうになったのはどうしてでしょう。
くるしくなって涙が落っこちてきてしまうほど大好きなショォンに「おとなの」キスをしてもらっても、おとこのこのところはどんどん熱くなっていくばかりでお湯の中で弾けてしまいそうでした。
昔、お尻尾のあったあたりとお肉のおくのところも、きゅきゅうとしてしまってノーマンは息もできないほどでした。
つめたくって、でもじんじんとするのです。おまけに、おなかの中がカスタードクリームになってしまったようでした。出来立ての。
「く、ちゅ、ってあついのー…、」
だからノーマンは抱っこしてもらってベッドに連れていってもらいながらショォンに訴えました。
「うん。とてもおいしそうだよ」
ショォンに抱っこしてもらって、お肉のずっと奥までぐんっとしてもらっても、じんわりとまだ熱いのです。
優しい笑顔になって、ショォンは頭にキスをしてくれます。 とても気持ちよくて、くふんとノーマンは息を零します。
「ひやん、ってしてるの、が…、」
ゆっくりと大きなベッドに降ろしてもらって、ふわんふわんとノーマンの背中がします。
あのね、と言葉を続けようとしていたお口のなかに、ぽとりとショォンがキンイロのキャンディーを落としました。
「きらい?」
むぐ、とノーマンが落っこちてきたキャンディーを味わいます。
そして、聞いてきたショォンのことをじいっと見上げました。
「きゃんでぃー?」
ゆっくりと首を傾げて、金茶色のノーマンの髪がさらさらとシーツを擽っていきました。
「違うよ。ひやんってしてるの」
小さく笑いながらショオンが指を鳴らしました。これは知っています、ショォンが魔法でなにかを呼び出したり取り出すときにするのです。
「−−−あ」
さっき、見たような気のする瓶が出てきます。
「きらい?」
むぐ、と甘いキャンディーを舌の上で転がして、ノーマンが唸りました。
「じゅくってするの、お肉が」
こまっちゃうんですもの、とノーマンがこっそりとほっぺたを赤くして訴えます。
「うん。でも、きらい?」
「わからないもの、」
ショォンが真っ赤な舌で、自分の唇をとろんと舐めていくのに目が離せなくなります。ずくん、とお尻尾(のあったところ)の奥がしてしまいます。
「じゃあ確かめようか」
くす、とショォンがわらって、細長い瓶の中身がとろとろとショォンの指に零されていきます。
その様子からなぜだか目が離せないのです。
「−−−−ぁ、」
ほんとうに小さくノーマンが呟きました。
ゆっくりと、けれどまっすぐにショォンがとろとろと濡れているように、そしてぼうっと光っている指をノーマンの足の間に下ろしたのです。
ショオンにもらったお星様のネックレスよりは薄い光でしたが、暗くしたベッドルームでその青いような白いような光は目を引きました。
「ぁ、ん…ッ」
くちゅ、と湿ったような音がお肉の奥からします。ショォンの指先がくぷんと入ってきます。
「じゅくってする?」
ひやんっとして、すぐにお肉の内側から、かぁああっと熱くなってしまって、ノーマンがまた声をあげました。
「ぁ、ぁあん、」
奥に潜ってきた指が、入り口をくんっと拡げたのがわかって、ノーマンが足を揺らします。
こくこくと一生懸命にノーマンが頷きます。じゅん、っと熱いジュースが中に零されてしまったように思えます。
「ぬるんって、」
あつぃよう、とノーマンが心細気な、それでも耳にただ甘い声で訴えます。
「うん。ぬるぬる、ってしてるね」
「ひぁ、あ、あン…っ」
「それにアツアツだね。気持ちいい」
お口が指を何回も締め付けなおしてしまって、その度に内側をぐうっと撫でられてノーマンは目を瞑りました。
「ん、むぅ、」
ころん、と舌の上でキャンディーが転がってノーマンが咽喉を鳴らします。
真っ赤に熟れていたベリィをショオンの唇に挟まれて、ノーマンが背中を浮かせます。ちゅくりと舌で擽られて、ノーマンが身悶えます。
「ぁっんぁ、」
指がもっと中の方で動いていくのがわかります。
ぬるんっと熱いそれをお肉の内側に擦り付けているようで、ノーマンがシーツの上で拳を握りました。
「ふ、ぅう、」
ベリィは赤くなりすぎると取れてしますのです、お胸にあるから大丈夫だと何回もショオンに言ってもらっているのに、やっぱりすこし心配になります。
「あんっ」
ショォンのお口に食べられていない側が、きゅんっと痛くなりました。
どきどきとする心臓の上に、ぐうっとショオンの熱い掌があって。
「とれちゃうよう」
ほんとうに心配になってしまって訴えたなら、もっとお胸がぴりっとして。
お背中から目の後ろ側まで、かああっと急に痛くて熱くて気持ちいいのです。
「取れない」
きり、とショォンがベリィを噛んだのです。
「ぃ、あ。あ、」
ぐん、とお背中が浮き上がりそうになって、でもしっかりとショォンの腕が身体を掴まえます。
いたいよう、と涙が出そうになって、でも。ずきずきとしていたところを柔らかに宥めるように唇と舌が覆っていってくれるのに、ノーマンが咽喉を鳴らします。
「ん、んんん、」
踵がリネンをずりあがっていきます。
長いショォンの指が、お口の周りを撫でたり、擽ったりして。
「あん…っ」
ぬるりと押し込められて、お臍のあたりがきゅうきゅうとします。
「しぉおお、」
お指が、と言い募ります。
「うん?好き?」
ノーマンが何を言いたいのかなど、きっとショォンはわかっているです。
けれど、たまに「わるい魔法使い」にもショォンは好んでなっているのです
「あの、あの、」
荒い息に言葉が途切れます。
とろりと脚の間を濡らして熱い液が垂れ落ちるのに、ぶるりとノーマンが震えました。
「うん?」
「−−−ぐちゅ、って、」
ちゅるりと赤く立ち上がったお胸の真ん中をショォンが吸い上げるのに、びくんとノーマンが身体を泳がせます。
「ぁああ、」
熱くてとろとろになってしまった内側のすぃっちを指が探っていって、ノーマンが震えます。
また、ノーマンの上向いた口許からほとんど無くなってしまったキャンディーが零れました。
天井には、壁に据えられたお星様のランタンがゆらゆらと絵を描いています。幻のようにきれいでした。
「しぉお、」
ひん、とノーマンが泣き声をあげます。
「んん?」
「ひやって、あついの、やァ」
ショォンの声がどこまでも甘いのに、知らずにノーマンがもっと強請る口調になります。
「嫌い?」
嫌いじゃないの、と首を横に振ります。でも、とノーマンが言い募ります。
「とぉ、ってー…。しぉ、の、お口、のがすきぃ、」
「わかった。じゃあ脚を上げて」
きゅうきゅうと泣いてショォンをノーマンが見上げます。言われた通りに、火照った脚を高くあげれば。 小さなキスを沢山肌に落としていきながら、ショォンの唇がどんどん降りてくるのにノーマンがふらふらとした視線をあげます。
お膝にショォンの手がかかって、ぁ、と息を呑めば。ぐんっと大きく脚を開くようにショォンの掌がして。
「っは、ぁ、」
とろりとおとこのこのところも、蜜で濡れています。 くち、と小さな音がしました。
「ぁ、ん」
蕩けてしましそうなお肉の内側をかき分けていくように指が動いて。シォオンのお口が近付くのがわかって、ノーマンが息を呑みます。
とろ、とびっくりするくらい熱い舌が肌を撫でていくのにノーマンが小さく震えます。 ぬるぬると濡れているようだったところを、丁寧に舌を這わされて、ノーマンが声を上げました。
「ふ、ぁ、あ」
夏に、お咽喉が渇いたとき。ノーマンはこぐまのころにお皿からお水を飲んだことを思い出しました。夢中になって舌を鳴らしていたことも。
そのときのような音がきこえます。
かぁああっとお腹の奥がノーマンは熱くなりました。
「ぁんん、っ」
おへその後ろ側がきゅうきゅういってしまいます。すうぃっちが、またきゅうっと強く内側から押されて。
「ふぁう、」
とろ、っとなにかとても熱いものが奥から零れてしまうのに、ノーマンがびっくりして声を張り上げました。
こぷん、と音がまたして。ショォンのお指もお肉の間からゆっくりと出て行きます。
「ぁ、ぁああん、」
ショォンの手が、お尻のお肉にくうっと埋まるのが解りました。 どきどきと息もできません。
奥のお口をもっと拓いていきながら、ショォンの腕はノーマンの腰をもっと上げさせてしまいます。
「は、。ぁ、」
濡れて、熱くて。きりきりと弾けそうになっていたおとこのこのしるしも、とろとろと蜜を垂らしていて、それがつうっとノーマンの肌の上に落ちてきます。
「ぁん、っぁ、」
拡げられたままで、くぷん、とお口が窄まろうとしたなら、捻じ込むように深くまでショォンの熱くて濡れていて長い舌が入ってくるのにノーマンが高い声を洩らしました。
ひやんとして、熱く拡がっていったまほうのお薬とは違って、目眩がするほど最初から熱いのです。
窄まっていこうとする濡れたお肉をぐるりと内側から溶かしていってしまうのです。
「ぁ、ひぁ、ん…っ」
きゅうっとノーマンが両手をお胸の上で握りました。
じゅくりときつく突き入れられて、震えて。濡れたお熱が何度もいったりきたりとお口をくすぐっていくのに腰を捻ってしまいます。
「しぉ、ぉん、」
ぎゅう、と片手にお尻のお肉を揉まれてしまって、ノーマンが喘いで。
「んー?」
「ぁァア、…ッア」
奥の入り口をじゅうっと強く啜り上げたショオンに縋ろうとノーマンは腕を伸ばします。
そして、とろとろと蜜に濡れたおとこのこのしるしを自分の手で包みます。ひくん、と手の中でお熱が揺れました。
「と、ぉ、蕩け、ちゃ、」
お星様の灯りが、ノーマンの首元を滑ってリネンに落ちます。
「とけていいよ」
「くらくら、って、しぉ、」
あ、とノーマンが一際高い声を上げました。 ぐう、と奥にもっとショォンのお顔が押し付けられたのです。
「ァああ、ッ」
もっと強く思える力で、ショォンの舌が奥深くまで捻じ込まれて。それと同時にノーマンの蜜に濡れた手指にショォンが手を重ねて一息に擦り上げたのです。
「ぁぁあ、んんあ、」
ノーマンがガマンできるはずもありません。 ぐ、ぐ、と何度も強弱をつけて奥を濡れた肉が出入りしていくだけでもノーマンは頭がふらふらになるのです。
おとこのこのところを強く押し撫でられてしまっては、もうダメです。
「ぁ、あ、ア、」
深くまで濡らして潜りこんでいたショォンのこともきゅうきゅうと搾り上げながら、きつく握りこまれた手指のなかにノーマンは熱をはじけさせていました。
目の前をたくさんのお星様が流れていくようです。 光の筋がいくつも見えます。
「ぅ、ぁ、あん」
むずかるように鳴いたノーマンの中心に、とろりと舌を添わせて零された蜜を掬い上げていって。 ショォンがノーマンを見下ろすようにして、少しだけ笑います。
「まだ中はじゅくってしてるの?」
ゆらりゆらりとノーマンは足をもっと広げてしまいます。 こくこく、とノーマンが涙を目に浮かべたままで頷きました。
「しょぉ、しょぉんじゃないと、消せないもの、」
ひぃっく、となんだか涙がでてきてしまって、ノーマンは目元を擦ります。
「ん」
「もっと、いっぱい、お星様みたいの、キラキラって頭のなか」
しぉおん、とノーマンが強請ります。
ゆったりと身体を起こしたショォンが、目にちかりと光を弾きました。 その様子がほんとうにきれいで、ノーマンは熱いのもどきどきとして苦しいのも一瞬総て忘れてしまいます。
「ぁ−−−あ、あ、ああ、」
ぐう、と一息に一番奥まで貫かれて、息を吐き出すことしかできなくなってしまいます。
埋め尽くされてしまうかと思えるほどです。 からだがぴったりとくっつくほどに貫かれて、埋められた分だけ身体の中身がどこかにあふれてしまいそうです。
お熱が行き場をなくして、目眩がしそうに気持ちいいだけになってしまいます。
「ぁ、あー、」
きゅう、ともっと腰を引き上げられて、ノーマンが目を瞑ります。瞼の裏側でお星様が何百個も落ちてきたように眩しいのです。
「しょぉん、」
「ん。あついね」
ノーマンが熱い掌をショォンの肩に添わせました。
は、とショォンの上った息が肌にくすぐったくて、ノーマンが首を竦めました。
「お星様じゃないけど、ぼくも、しぉのごはんがいいです、」